せっかく開いているはずの10月の土曜日に行ったのに、雨で開いておらず。
ようやく現像終わり。


フィルムの方向を間違えて、パーフォレーション部分に写ってしまった。
50cmのフィルム長では13コマしか写せなかった。そのうち1枚は真っ黒、
たぶん光センサーを指で覆ってしまったのかも。(と思いたい。。)
この画像のノイズは3割カットしているが、流石にテッサーという感じ。
16mmカメラに比べフィルムが広い分だけ画角が広いので撮りやすい。
110カメラの画角は17x14mmとされているが、実際には20x14mmぐらいが
写っている。市販の110フィルムだと、17x14mmしか写る範囲がない。
ロモの110フィルムで外れた部分は2重露光のような感じになっている。

[Rollei A110, Double X(16mm), D96(1+1) 9.5分@20℃, Noise 30%除去]
デジタル写真も、ノイズを載せてフィルム写真風に見せる現在、フィルム写真の粒状性を、フィルムの銘柄、現像液の種類、現像方法などで、アナログ的に制御する古き良き時代は終わっているのかもしれない。


ノイズを消して、デジタル写真で使っているXXフィルム風ノイズを入れれば、銘柄を替えられることになる。
とりあえずこんな感じでした。(PhotoDirectorでノイズ30%を除去しています。) 今回はスキャン上がりでノイズを軽減してから作業を始めたが、最終段階でノイズを軽減した方が効果がありそう。なお、全てのコマで付属のイエローフィルタを使用しています。












[Mamiya-16 Auto. with Y2, Kodak double X (16mm), D96(1+1) 9.5分@20℃]
Fomapa400一通り試してみた感想。
このフィルムの特徴はやはり「粒子」。透明感を求める撮影には向いていない。逆に、昭和的なレトロな白黒写真を求める人には最適かもしれない。特に街中のスナップには粒状感も効果的だろう。使うときには1/3~1段ISO設定を落として使うことが重要。(コントラストが落ちる分はY2フィルタで補正。)最初からISO400で撮って標準現像をすると、白は飛び、黒は落ちることになり、このフィルムに失望してしまうことになる。そういう意味でも昭和なフィルム。微粒子といわれるFomapan200でよいのではと考えられるが、粒子はあまり減らないようだ。
現像液はD-96(1+1) (たぶんD-76も)では軟調な仕上がりなので、少し現像時間を伸ばしてみることが必要かもしれない。XT-3(1+1)やSPD(1+1)はほどほどの仕上がり。XT-3にこだわる必要はなく、SPDで十分だろう。(以上、現像時間11分@20℃での話) ロジナールでどうなるかも別途やってみる予定。
30m缶の価格が、Fomapan400が9000円、Kentmere400が1万5千円、Delta400/HP5+が2万円前後の現状では、選択肢の一つとして重要だ。1本(36枚巻)あたり450円と1000円(Delta400/HP5+)の違い。特に現状24枚巻にしているので、300円/本ちょっとだ。これに現像液が50円ぐらいで、合計400円/本を切ることになる。
【追記 2025/01/18】現像時間はSPD(1+1)11分@20℃でやったが、とまる氏のように11分@22℃にすると白方向が伸び、コントラストが上がるかもしれない。Y2フィルターもシーンを限らず常用で良いだろう。いずれにせよ、Fomapan400はSPDで良いだろう。しかし、Fomapan400だけで撮っていると、粒子のない写真が物足りなくなるのが心配。
【夕暮れの国分平野の遠景。】

Canon New F-1 with nFD28mmF2 with Y2 Filter Fomapan400(ISO320) Fuji SPD(1+1) 11分 @ 20℃
今回はFomapan400をISO320設定で撮影し、D96(1+1)11分@20℃で現像してみた。ピントがあっていない所は粒子が目立つ感じだ。

2024/12/28 D96(1+1)の現像例(ISO320)
2024/12/19 D96(1+1)の現像例(ISO320)
D-96の現像液が、残り1本分ぐらいしかなかったので、2.5L分(1Lタンク2個分)を作った。ついでに、定着液も捨てて、新しいものに入れ替えた。
ようやく始めたデジタル化プロジェクト。全部で900本余りの内、終わったのはまだ200本あまりで約25%。2002年9月あたりまで、先は長い。来年もぼちぼちやらないと。そういえば、チクマのネガファイルが販売終了していてショック。


今日はいつものコースでまず、ISO200で撮影し、SPD(1+1,11分,20℃)で現像したのが上の右の写真。階段も潰れずに出ている。左はISO400で撮影し、SPD(1+1,11分,20℃)で現像したもの。天気が違うのもあるが、言われているように、Formapan400の感度はISO200程度しかないのだろう。しかし、ISO200ではその分軟調になりコントラストが落ちている。
これに加えて、一昨日ISO400で撮影していたネガを、D96(1+1,11分,20℃)で現像したのが以下の写真。今回もパトローネが盛大に光漏れをしていて、四角にトリミングしている。これも暗いところは黒く落ちているが、コントラストは適度にいい感じ。


(機材はContax RX + Distagon 35mmF2.8)
結論としては、XT-3やSPDのメリットが余り見えないので、Formapan400はとりあえずISO250 or 350程度で撮影して、D96(1+1,11分,20℃)で現像する方向で使ってみようと思う。Formapan400をISO400で撮影してSPDで現像するのは、街なかのスナップには良さそうだ。[追記]ISO200で撮ってSPD(1+1)で現像したやつも、レタッチするといい感じになった。(以下参照)なので、肝心なのは、Fomapan400の場合は、ISO感度を落として使うことだろう。
SPD(1+1)の現像例(ISO200)
D96(1+1)の現像例(ISO400)
ただし、やはり以下のようなコントラストの強いインパクトのあるのは、ISO400でSPDやXT-3を使った場合だろう。今回試写したなかでは一番好きなカット。なので、ISO250で撮っていて、状況に応じて、暗いところを黒く落としたいときには、露光補正で2/3段下げるのもありかと。そういう意味では、1段の差で性質が全く違うフィルムなので、スピードと絞り固定でスナップするには向かないだろう。

[ISO400で撮影しSPD(1+1) 11分@20℃で現像。一脚でF4ぐらいまで絞った。]
2番目がこの年輪。

[ISO200で撮影しSPD(1+1) 11分@20℃で現像。]
【最後の結論】
Fomapan400は難しいフィルム。ISO400で1巻撮れば素晴らしいコマと、だめなコマが混在する感じ。初心者が最初に使うフィルムではない。感度をISO200に落とせば逆に全てが平凡な感じになってしまう。手に入るのであれば、やはりダブルXの方が優れている。

早速注文したフィルムと現像液が届いた。Formapan400はD76(1+1)ではISO125ぐらいの感度しかでないということなので、自家製D96(1+1)もISO200ぐらいで試してみることにしたい。SPDも1,2回しか使ったことがないのでどうなるか楽しみ。XT-3とSPDはとりあえずiSO400で試すことに。
とりあえず、XT-3とSPDを溶かしてから、1日寝かすことに。それから、ローダーは2台とも使用中だったので、4本パトローネへ手巻きする。パトローネへ直接手巻きは初めてのこと。
そして、いつものコースで試写。ISOの設定は一段落としてISO200で設定し撮影。現像は、今日のところはD96(1+1)で若干長めの11分@20℃。乾燥前のネガの段階では、クリアな画像で問題なし。あとはスキャンして粒子がどの程度でているのかの確認。うまく行ったらD96のままで良いかもしれない。
1枚目は暗がりの林の中だったので、F2でピントは浅い。スピードは1/15sぐらいだった。暗いところなので粒子が見える。昭和な感じで粒子好きにはよいかも。ラチチュードは狭そうだけど、とりあえず、Formaton400+D96でも使えそう。


Canon new F-1 with FD35mm F2.0 SSC, Fomapan400(ISO200), D96(1+1) 11分@20℃,SILKYPIXで調整。
2024年12月23日撮影分のリンク
改造したHolgaピンホールカメラで試写してみた。とりあえず画像はうまく出ていたが、一番下の写真のように、小さなまるい輪っかのゴミが各画像の上端に出ていて、いまのとこと原因不明。ピンホール回りのゴミであれば、もう少し大きく出てもよさそうだけど。それにホルガ特有の光線漏れが4枚程度あった。いずれもUPした写真はソフト(Silkypix)で修正している。135換算で25mm程度なので、超ワイド感はない。今回はNDフィルターを使う代わりに、全てにY2フィルターを付けている。今回残したホルガのレンズ台座は、ほぼ52mmで、ガラスを外したフィルターの枠がちょうどはまるサイズだった。
自作ピンホールレンズを付けた改造機のフィルム試写としては初めてだが、うまく行ったと思う。なお、前の着色は濃かったので、薄茶に全て修正した。

