とりあえず実験用に安いSL26を落としてみたが、フィルムを巻き上げられず。完全なジャンクだった。使えそうなのはレンズのみ。SL26は絞りとスピードがマニュアルなので、ISO400のフィルムも使えるのだが、巻き上げができないのであれば実験もできない・・・。
【追記 2025/02/14】 期待していた、次に届いた2台目もシャッターが降りず駄目だった。ということで、SL26の実験はお流れということに。やはり安いSL26は駄目みたい。
とりあえず実験用に安いSL26を落としてみたが、フィルムを巻き上げられず。完全なジャンクだった。使えそうなのはレンズのみ。SL26は絞りとスピードがマニュアルなので、ISO400のフィルムも使えるのだが、巻き上げができないのであれば実験もできない・・・。
【追記 2025/02/14】 期待していた、次に届いた2台目もシャッターが降りず駄目だった。ということで、SL26の実験はお流れということに。やはり安いSL26は駄目みたい。
ローライA26(写真左)は126判と呼ばれるインスタマチックのフィルムパッケージ(写真右)を使用するカメラ。インスタマチックのカメラは誰でも簡単に写真を撮れることを目的としていて、A26でも焦点距離を目測で合わせる以外に設定するものはない。しかし、このインスタマチックのフィルムは2007年にソラリスが製造を終了を最後に販売されていない。したがって、このカメラで写真を撮るためには、インスタマチックの空きフィルムパッケージにフィルムを詰めて使用する意外に方法はない。それでも、撮れるのは一回の巻き直しで10数枚程度だ。そんな苦労をしても使うのは、ましかくな写真が撮れるし、それにゾナーのレンズが使われているから。基本はローライ35のゾナー版と同じとなる。
【問題点(制限)】ISO感度の設定が付いていない(機能はあるようだが、パッケージが対応していない)ので、ISO100のデフォルトでしか撮影できない。なので、使用するフイルムはISO100のフィルムに限られる。
【使用者の条件】基本手巻きのフィルムを使うことになるので、街の現像所に現像を頼むことはできない。なので使用者自身が、フィルムの現像とフィルムスキャンができることが条件となる。
【カメラの入手方法】基本ヤフオクなどで入手することになる。数年前の相場は5千円前後だった。ローライ35の2~4万円にくらべると、数分の一の値段。
【入手時の注意点】AEのカメラなので、自動絞りが動かないと使えない。注意する点は、このカメラは電池が入っていない時点でも、シャッターは機械式なので動いてしまっていること。なので、「シャター切れます」は正常動作とはまだ言えない。この時には絞り全開の状態でシャッターだけが降りている状態。
電池を入れて、ファインダーをのぞくと、正常な個体は写真のように、グリーンライトが点灯し、露光計の針も振れているのがわかる。ただし、室内(Ev8.5以下)だと反応しないので、屋外を見る必要がある。あとこの状態でシャッターを切ると、写真右のように、絞りが半開きで、絞りが動いていることがわかる。電池がないときには、この絞りが全開のままで見えない。絞りが壊れているものは、F3.5・1/60ぐらいでシャッターがおりているようなので、その分NDフィルターで補正してやればどうにか写る。
【電池の装着方法】電池は以下の写真の29のネジを回してはずし、サイド板を開ける。海外の小さいコインが回しやすい。(使っているのは中国の「1壹分」というアルミコイン)オリジナルの電池は水銀電池(1.35V)だけど、PR44(1.4V)の空気電池で代用できる。LR44(1.5V)だと電圧が高いので、絞りが大きめになり、若干アンダーの写真となる。ただ、そのまま入れたのでは、基板側の電極との接触が悪いようで、アルミ箔を2重にしたものを敷く必要がある。
【フィルムパッケージの入手方法】
①フィルムパーッケージは未使用のものが数年前にはヤフオクで2,3千円で出品されていたが、現状は高額なもの意外ないようだ。もし入手できたら、パッケージをひねり分解することになる。コダックのものは固く接着されているようで、なかなか離れない。あまり強くやると破壊してしまうので注意が必要。なかなか離れない場合、ナイフで少しずつ接合部を切っていくことになる。
②フィルムパーッケージが入手出来ない場合は、3Dプリンターで制作した135film to 126 converterを入手してつかうことになる。日本で検索してでてくるものは8千円程度。海外も数千円程度。
フィルムは下の写真のように裏紙に巻かれて右側に入っている。右には心(軸)は無い。これを左側の巻取り軸で巻き取る仕組みとなっている。裏紙無しでも可能だが、光漏れ対策が必要となる。なお、この裏紙は120の裏紙を35mm幅に切り取ったもの。また、多めに巻いてしまうと、A26がジャムってしまうので10数枚撮れるぐらいが安心。ジャムった場合無理に、A26を開けようとすると壊してしまうので、なお、巻き上げが固まった場合には、マニュアルの25ページによると、決して力で開こうとせず、[33]と裏側[7]番のボタンを同時に押しながら開けとあります。
A26では、写真の大きな窓の左下にある小さな窓で、フィルムのパーフォレーションを検知するしくみとなっている。126のフィルムには1コマに1個しか穴が無いが、135のフィルムを使う場合は、穴が連続していて誤動作してしまう。この状態では、2回シャッターを切って2回巻き上げないと、コマが重なってしまう。これを防ぐためには、下のパッケイージのように、この穴をふさぐ必要がある。こうすれば、若干間隔は広がるが、1回捨てシャッターを切る必要はなく、普通に写真がとれる。
穴をふさいだ場合のコマ間隔。おなじ角度で巻かれているので、だんだん広がる。126判のフィルムであれば、パーフォレーションを検出した時点で、フィルム送りのカムがはずれる仕組みになっているよう。
【使用するフィルム】
①通常の35mm(135)フィルムを使用する場合、上の写真のように、片側のパーフォレーションの部分まで映り込んだ写真となる。
上の写真の約66cmのフイルムで約15枚の写真が撮れる(1枚は使えていない)。通常の24枚撮りフィルム(約120cm)の約半分を使えば、1回で13枚程度の撮影が可能。全てを使用すると、パッケージには入りきらない。36枚撮りフィルム(約150cm)の半分だと約18枚の撮影ができる。また、多く巻くと、巻き上げができなくなり、カメラを破損させる可能性もある。上記の幅は約65cm。
②幅60mmのブローニフィルム(120)から35mm幅だけ切り出すと、パーフォレーション無しのフィルムができ、完全なましかく写真が撮れる。1本のブローニフィルムは83cmなので、19枚程度の写真が撮れることになる。現在白黒120フィルムは最安値で860円ぐらい。なので、35mmフィルムを使う場合よりコスト的には悪くなる。この切り出したフィルムに126判のフィルムと同じ間隔でパンチで穴をあけて使っている人がいる。その場合、コマ間隔がせまくはできるが、撮れる枚数が1、2枚増えるだけなので、暗室作業の苦労の割には効果はないと思う。
具体的な切り出し方法は、ホルガを利用し、6×4.5のフレームの、35mm幅の所に焼いたナイフの刃を突き刺して固定し、そこにフィルムを一回通すことで切ることができる。
③海外では126判のフィルム(裏紙なし)だけが円筒のフィルムケースに入れて販売されているようだけど、価格的には約2000円程度(白黒フィルム)。
フィルムの巻き直しの参考動画(Youtube)
私の場合は、いったん巻取り軸に裏紙とフィルムを巻き取った後に、裏紙とフィルムを巻きはじめます。
カートリッジ・フィルム等の販売サイト(このサイトを利用したことはありません。)
【フィルムの残り数が分からない問題】126の使用済みパッケージを使っても、裏紙を使用しない場合には、残りの枚数が不明です。120判の穴のない裏紙を使用すれば、光線もれはそれほど心配ないようなので、裏紙に目印を書いておけば、少なくとも終わりは分かりそう。3Dプリンタのパケージには、基本フィルムだけ巻くようなので、終わりがわかりません。上記販売サイトのものには、フィルムの最後にストッパーを付けてフィルムの最後が認識できるようにしています。
改めてローライA26の仕様をマニュアルから抜き出してみた。
ここで、ISO感度はISO50からISO400に対応することになっているのだが、手持ちの126フィルムパッケージのISO100(Kodacolor II)とISO400(Kodak Gold 400)は形状が全く同じ。なので、A26はハード的に検出できず、デフォルトのISO100で動いていると思われる。例えばISO400のフィルムを使用したら、その違いは、フィルム側がラチチュードの範囲で対応していることになる。一応A26には、パーフォレーションの穴の検知の他に、ISO感度を検知するピンが付いてはいるが、パッケージ側が対応していないので、無意味な機能になっている。
なおA26で正常に撮れるのは、ファインダー内でグリーン・ライトが点灯している場合だけだ。最低Ev値が8.5程度なので、目には明るいと思っても、室内ではEv7程度の場合もあるので撮れない場合が多い。なのでフラッシュが付いているのだが、現在ではコンデンサ不良で使えない個体がほとんど。本来なら、ISO400のフィルムを使えば救えるはずだけど、上記理由でその効果は無い。
レンズ | Carl Zeiss Sonnar 40mm F3.5 (4群4枚) |
フォーカシング | 目測式 (1m~∞) |
シャッター | 1/30s~1/250s |
絞り | F3.5~F22 |
露光 | プログラムAE |
対応Ev値(ISO100) | 8.5(F3.5・1/30s)~16.7(F22・1/250s) |
ISO感度 | 50/100/200/400⇒(実質ISO100固定) |
サイズ | 94(W)x63(H)x33(D)mm |
重量 | 280g |
【追記 実機(3台)での検証結果(2025/02/12)】
グリーンライトが点灯するのはやはりEv8.5(ISO100)あたり。また、ISO100とISO400のパッケージを入れ替えても、絞り値(絞りの開き)には関係しない。やはり、デフォルトのISO100で動いているようだ。
1月29日から実施されたという通知だけど、まだ認証画面が現れていない。早くしてもらわないと、卒業ということで、色々買ってしまっている。
パーフォレーション無しのフイルムが手に入る可能性がほぼなくなったが、ゾナーのレンズを眠らせておくこともどうかとういうことで、昨日から使用再開してみた。
昨日はまず、パーフォレーション有りのフィルム(Acros100)に、ブローニの裏紙を35mm幅に切って、裏紙として使ってみた。パーフォレーション無しのフィルムと同等になり、空シャッター/フィルム送りは不要となるはずだったが、見事に像が重なっていた。フィルム厚の段差でも、敏感にパーフォレーションを感知してしまうようだ。
ということで、今日は126のカートリッジについている、パーフォレーション検知用の窓をマスキングテープで塞いでみた。その結果、パーフォレーション無しのフィルムと同様、空シャッター無しで適度な間隔を取ったネガになっていた。枚数が進むにつれて間隔は長くなるがこれはしかたがない。これでペットボトルのフタで空シャッター切らなくても、普通に撮れることになる。
120のフィルムから、35mm幅で切り出せば、普通にパーフォレーション無しのましかく写真が撮れることになるが、コスト的にはいまいちという感じ。いずれにせよ、パーフォレーション無しのフィルムがまだ数mあるので、それを使い切ってからだろう。
フィルムの巻き直しとか苦労しないで、普通にローライ35で撮ればよいだけなのだが・・・。
フィルムのコマ間隔はこんな感じ。左が初めのコマ。たぶん、同じ角度だけ巻いているので、だんだん間が空いている。12~15枚ぐらいが無駄のない使い方。126フィルムのパーフォレーションを検知すれば、そこで巻き上げが止まる仕組みなのだろう。暗闇でパンチで穴を開けることを考えると、このぐらいの無駄はしかたない。また、昨日のネガ(D-96(1+1)10.5分@20℃)が薄かったので12分にしてみたら今度はちょっと濃すぎた。たぶん昨日は温度をまちがえていたのだろう。D-96の時間は結局D-76と同じでよさそう。
こんな感じですね。とりあえず紙で作ったキャリアでスキャンしているけれど、スキャナのピントが合わないようなので、他のものはとりあえずパーフォレーション無しでUP予定。たぶん、ガラスキャリアにはさめば良いと思うのだけど、何処かに行ってしまって未発見。家探ししてみないと。
晴天の予報だったのに、雲が多く冷たい強風の中の山登り。どうにか試写は成功。ただ、6×9で対角画角が120°は大きく、このコマでは画角を見誤り鳥居がはみ出てしまった。紙垂(しで)も強い風でゆれている。ここもEv=7~8で、一枚当たり約10分の露光時間が必要だった。ピンホール写真はシャッター開けてからが暇だ。
【高座神社】2025/02/03 撮影分
この前ハードオフで手に入れた500円の三脚を測ってみたら860gだった。もとからある三脚は1.8kgあるので、比べるとやはり軽い。もともとビデオカメラ用らしく90°傾けられないのが難点だけど、L金具や自由雲台でどうにかなる。軽いピンホールカメラにはこれで十分だ。
結構風が強い日にもとりあえずOKだった。この三脚には3方にサポート棒がついているので、シューズ袋のようなものを準備しておけば、石を詰めて吊れば強風にも大丈夫と思う。
昨日(1/31)と一昨日(1/30)は快晴でした。川辺の白いのは野鳥の糞。