3月末に発注したピンホール用の薄銅板(0.01mm厚)がようやく届いた。このような特殊なものは全部中国に発注していることになるようだ。2週間以上たつと、発注したときの熱が冷めてしまっている。
で、カメラ本体に何を使うか思案中。HOLGAはやはり、軟すぎる。4×5+67ホルダは重すぎる。ということで、ハッセルを使えないか考え中。しかし、ボディ前面のカバーに穴を開けるのが大変そう。
3月末に発注したピンホール用の薄銅板(0.01mm厚)がようやく届いた。このような特殊なものは全部中国に発注していることになるようだ。2週間以上たつと、発注したときの熱が冷めてしまっている。
で、カメラ本体に何を使うか思案中。HOLGAはやはり、軟すぎる。4×5+67ホルダは重すぎる。ということで、ハッセルを使えないか考え中。しかし、ボディ前面のカバーに穴を開けるのが大変そう。
20WのLEDランプを探しているときに、UV LEDランプというものが引っかかった。文字どおり紫外線を出すLEDランプだ。ちなみに、昼色光のLEDは紫外線をほとんど出さないようだ。引き伸ばし機の発熱球をUV LEDランプに替えれば、ネガから日光写真が焼けるのではと思った次第。
現在35mmネガをもとに日光写真を作る場合、いったんパソコンにネガを取り込んで、実物大のネガをOHPフィルムのような透明のシートに印刷して、それを感光紙の上に置いて、太陽光で密着プリントするようだ。最近では、太陽光の代わりに、iPadのような紫外線スクリーン(投光器)で感光することもやられているようだ。しかし、デジタル化して印刷することにより、階調が失われることが欠点のようだ。
ネガを引き伸ばし機にかけて、白熱球で露光しても良いのではと思うが、問題は発熱球から出る熱。太陽光でも数分露光する必要があり、引き伸ばし機で数分露光すれば、フィルム自体が熱で傷んでしまうので、直接やることは考えられていなかったようだ。
すでに(2018年頃)、50WのUV-LEDを載せた基盤を、旧型の引き伸ばし機に載せて販売していた形跡もある。LEDの基盤と電源部はAmazonでも売っているので、工作をすればつくれると思うが面倒だ。実際高出力のUV-LEDタイプを使ってWEBに制作例を掲載している方もいる。しかし、キャビネ版ぐらいでも、露光時間は10時間ぐらい必要なようだ。(最近は3Dプリンター用の透過型LCDをネガに使っているみたい。)
現時点で手に入る電球型のUV-LEDの出力は15W(1000円ぐらい)しか無いが、とりあえず、Focomatのカラー・タイプのヘッドには収まるようなので注文してみた。しかし、これでは足りないようなので、高出力のスクリーン(投光器)タイプ(60W/3700円)も注文してみた。ランプヘッドの代わりにくくりつければなんとかなりそうな感じ。しかし本体から熱は出るようで、裏に放熱板が貼ってある。放熱用にファンも必要なようだ。
なお、日光写真に使用する薬剤は、赤血塩とクエン酸鉄(Ⅲ)アンモニウムだが、赤血塩(4620円/500g)はヨドバシにまだ置いていたが、クエン酸鉄(Ⅲ)アンモニウム(9460円/500g+2580円)は置いていなかったので、森本化成に注文した。送料だけで3000円近く取られたのは痛かった。だんだん写真用薬品は手に入りにく、かつ高額になっている。使用量は明確ではないが、クエン酸鉄(Ⅲ)アンモニウムを10~20g/100mlぐらい、赤血塩を10g/100mlを水にそれぞれ溶かし、使用直前に同量を混ぜて、水彩画の画用紙に塗って、それを乾かして感光紙にする。クエン酸鉄(Ⅲ)アンモニウムは量を増やしたほうが感度は上がるが、画像の濃度には関係ないようだ。一旦両薬をまぜた液は使い切らないと、保存性はないようだ。印画紙自体も一日ぐらいが限度のようだ。なお、市販のキットは、クエン酸鉄(Ⅲ)アンモニウムが53.86/250ml、赤血塩が22.68g/250mlになっている。2:1のブレンドの特性がよさそうみたいだ。感度を上げるにはさらに、クエン酸鉄(Ⅲ)アンモニウムを加える必要がある。
これらを塗布した紙も売らている。これにはなにか保存剤がふくまれているようで、保存期間が長い。
フィルムプリントの一番アナログ的なところが、数秒ずつ違えて段階露光をして、露光時間を決めるところ。普通に考えれば、印画紙の感度が決まれば、引き伸ばし機から出る光の照度で、おおまかな露出時間はきまるはずだ。なので、より狭い範囲で段階露光ができる。しかし、これを説明したものは見たことがない。実際、照度計とタイマーを連動したも装置もあるのだから、照度計があれば、計算できるはずだ。セコニックのL-308Bには簡易的な照度計機能がつているので、これを使えばなんとかなるはずと思う。
例えばキャビネで焼いたものを、8×10に焼き直す場合には、照度の違いぶん、露光時間を長くすればよいはずだ。ただ長時間露光なので、正比例していないことも考えられるが。これを機にちょっと実験してみよう。
引き伸ばし機のLED化実験をやろうと思ってパナの40WのLEDを買ってからはや数年。ようやくFocomatを使って実験ができた。通常使っているのはGEの150W。これを使ってFOCOTARをF8に絞って焼いた適正露出が6秒ぐらい。(ちょっと焼きすぎだった。) これに比べ、パナの40WのLEDは光量が多く、2.5秒ぐらいだった。なので、白熱球にくらべ約半分の時間になった。LEDの方が適正時間だったためか、よく見える。(フィルター特性(号数)が変わってるためかもしれない) とりあえず代替えとして使えそうだ。20Wに落としても時間はあまり変わらない可能性もあるが試す価値はありそうだ。(ダイソーを要チェック) このままF11まで一段絞って使うのもありかも知れない。
左が150Wの電球(6秒)、右が40WのLED(2.5秒)。左はプリントではオーバ目だけど、Scanしたらちょうどいい具合に。右は3.5秒でオーバ目だったので2.5秒にしたけど足りない感じ。LEDは電球に比べ硬めになっているよう。紙はイルフォードのCool Tone (perl,5×7)、フィルタは2号。現像液はデクトール(1+2)。機材は、Contax Aria with Planar 50mm F1.4 Kodak Double-X(250) D-96(1+1) 20℃9.5分。
LED化はコントラストが高く、シャドーが潰れにくいという評価があるそうだけど、その通りの結果。号数が1号ぐらい上がっている感じがする。熱でフィルムが痛むのを心配する必要もない。
昔Cold Lightというのをべセラに付けてやってみたことがあるが、蛍光灯みたいに光が安定せず使い物にならなかった。光が安定するまで待つ必要があったようだ。しかし、現在のLEDは、当初のLEDと違って電気に反応してすぐに発光するので、その意味では全然問題がなくなっている。
VC7700の方は、ハロゲンランプのピンがまた錆びてないか心配だったけど、ランプが灯って一安心。
【追記】20WのLEDランプは流通していないようで、ダイソーにもなかった。なのでヨドバシの2個700円ぐらいのものを注文。
霧島ついでに、2011年に大噴火する30年前の霧島・新燃岳火口です。昔のプリントをスキャンしました。写真自体は退色していますが、GT-X970の退色補正機能で驚くほどきれいな色がでてきました。写真の通り黄緑色の大変美しい火口湖でした。60年代の007では、この下が秘密基地という設定でした。まあ、秘密基地にしたくなるような景観でした。この写真は東から西に向けて撮った写真で、多分前の山が大浪池の山で、右側に韓国岳があります。この火口は今は溶岩ドームで埋められてしまって、盛り上がってます。
この時は会社の夏休みで、高千穂河原から中岳、新燃岳、韓国岳を越えて、えびの高原に降りる縦走ルートを普段着で歩きました。噴火まえには自由に火口に近づけてました。火口一周もできたようです。現在は噴火警戒レベルは1まで下がったようですが、火口1km以内はいまでも立ち入り禁止です。なので縦走はできず、韓国岳から獅子戸岳までは従来の縦走路で、新燃岳を迂回するために、そこから大きく北側に回り高千穂峰に北から登り、高千穂河原に下るコースになるようです。
こちらは2018年3月に小噴火したときに、霧島温泉のホテルの上空に飛来した噴煙です。
【国分の市街地越しの霧島連山】
溜まっていた3月のフィルムを現像した。いつもは32℃ 7分で現像していたが、標準が8.5分ということなので、試しに8分で現像したところオーバー気味で粒子が見えすぎ。次回は7分に戻す予定。 おまけに85Bフィルターを付けたフード(適合焦点距離が35mm以上と書いてはある)で四隅がケラれていた。こちらは次回UVフィルターをはずしてみることに。やはりタングステンフィルムは素直に85Bフィルターを使った方が、WBの手間もなく、自然な色がでる。
2024/03/21(Leica M6+50mmF2+85B Filter)
2024/03/29(Lomo LC-A 85B Filter無し)
気づかなかったけど、昨日は4月5日で「シノゴの日」だったのでは?
【EBONYとリンホフの共通の問題点:レンズボードが#00番】
このレンズは中版用カメラのレンズで#00番という穴の開いた4×5用レンズボードが必要です。このタイプのレンズボードは特殊で中古や出来合いの製品ではほぼ流通しておらず、専門店で穴の開いていないリンホフボードに開けてもらうのが普通です。なので、レンズボードがついてないレンズ単体や中版用レンズボードに付いたものを入手した場合、ひと手間かかります。4×5のリンホフボードが付いたレンズが狙い目です。
【注意点】WISTAのレンズボードはリンホフのボードと形は同じですが、レンズの取り付け穴がボードのセンターに開いているそうです。リンホフのボードはレンズ取付け穴がボード中心から約8mm下にオフセットされているそうで、ウイスタのボードをリンホフで使う場合は約8mm像が上にあることになります。イメージサークルが小さいレンズでは切られることにもなります。
【EBONY New45sで問題ないことを確認】
EBONY New45sでスーパーアンギュロン65mmF8(平板に取り付け)を付けて撮ったことがなかったので、ピントの確認をしてみました。New45sのフランジバックの仕様は65-275mmとのことです。なので、ピントはぎりぎり来るはずです。今日はあいにく雨で家の中から無限遠のものを見ることはできず、30mぐらい先のアパートの屋上にある給水塔を目標にしました。結果は7mm程度の余裕でピントが合いました。なので無限遠も大丈夫のハズです。したがって、スーパーアンギュロン65mmF8を使う場合には、リンホフテクニカよりピント合わせは楽ということになります。
【リンホフ スーパテクニカでの問題点】
①リンホフテクニカで、ピント調整ができる可動レールに載せた時の最小フランジバックを測ったところ88mmぐらいでした。なので平板のレンズボードで使用できるレンズは90mm程度までということになります。したがって、65mmのレンズは格納時の固定レールの上でピント合わせをする必要があります。
しかし、固定レールで調整できるフランジバックの距離を測ったら38~75mmぐらいまででした。したがって、65mmを平ボードに付けたらピント調整可能ですが、例えば20mmの凹みボードにつけたらフランジバックの範囲が55mmまでとなり、65mmのレンズはそのままでは使えないことになります。この場合、後ろのフィルムバッグの部分を後ろにずらしてやる必要が出てきます。なので、凹みボードに付けた場合の方がピント調整が厄介になります。
②では、30mm程度の凹みボード使い、可動レールでピント調整すれば良いように見えます。しかし、65mmのレンズの場合には、前蓋を90°からさらに曲げて120°程度にしないと、前蓋が画面に映り込んでしまいます。そのため、リンホフの場合、65mmレンズのピント調整を可動レールの上で行うのは、最初からできないのです。したがって、Super Angulon 65mmF8を使う場合、平ボードに付けるという選択肢しかありません。
[ヘリコイドによるピント調整] ピント調整機能(ヘリコイド)のあるアダプタと、このレンズを組み合わせてある個体もあるようです。固定レール上での、ピントグラスでのピント調整は苦になるものでもないので、これは目測撮影を行うためのものと思います。
【EBONYとリンホフの共通の問題点:イメージサークル】
4×5のフィルムで必要なイメージサークルは150~152mmぐらいとされてますが、Super Angulon 65mmF8のイメージサークルは155mm。ほぼ同等なのでアオリは使えず、周辺減光も大きいことになります。しかし、トリミングを前提とすればアオリもありです。
もう一台ある4×5のカメラが黒檀とチタン鋼の材料でできているEBONYのNew45Sです。後ろ枠の部分も前枠と同様に上下左右に振れるようになっており、アオリ撮影が容易です。フランジバックは65-275mmなので、300mmの望遠レンズは乗らず、標準から広角レンズ用です。(スーパーテクニカは300mmでも大丈夫です) 65mmより短いレンズは凹みボードが必要です。(しかし、こちらにはまだスーパーアンギュロン65mmF8は、付けたことはないような気がする。)写真では軽るそうですが、それでもレンズなしで2.1kgあります。最初に発売されたのが1990年のようです。これは20年ぐらい前にヤフオクで入手しましたので、製造は20数年前ですが、黒檀とチタン鋼なので経年劣化は感じられません。4×5の撮影は難しそうに見えますが、アオリをしなければ、スクリーンでピントを合わせ、露出を合わせば普通に撮れます。
なおリンホフのように手持で撮ることは最初から考えられていません。フォールディングが悪いというか、できません。三脚とのセットで使います。また、このNew45sは、フレームを倒して弁当箱みたいにたたむことはできません。L字型のままで収納です。