とりあえず24枚撮りを10本巻いてみた。

ほぼFomapan400での撮影もあと4本。なぜかこれまでやっていなかった、とまる氏推奨のFuji SPD(1+1) 11分@22℃でやってみたところ、良い仕上がりとなった。結局、Fomapan400には暗部をできるだけ持ち上げる増感現像が必要ということらしい。Adox AT-3の方がハイライトが持ち上がるようだけど、SPDに比べ価格が高い(1480/1L=185円/1本)というデメリットがある。SPD(849/5L=20円/1本)ならそんなに負担にもならないだろう。ただ、アンダー目の露出になると、黒く落ちるので、特に空が入る場合には地上に重きをおいて絞りを開ける必要がある。なお今日も4時からの撮影だったので、下の写真なども絞りを開けて、1/30s以下の手持ち撮影となっている。それでも、手ブレが少ないのは、newF1の重さのおかげ。なので、実際には写真と違い、薄暗い場所。露出は全てnewF1のAE。
結局Fomapan400を使うときには、とりあえずISO400で撮影し、迷わずにFuji SPD(1+1) 11分@22℃で現像してみること。そもそもD-76なんかではISO200も出ないフィルムだ。あと露出は、基本は地上を重点にした測光で。空が入った測光では、地上が暗くなる。このフィルム疲れさせてくれたけど、これだけ撮れれば、Kentmere400を使い終わったら、また戻って来る可能性が出てきた。
Fomapan 400を1年近く使ってきたけど、そろそろ尽きるということで、次のフィルムを改めて検討してみた。Fomapan400はその価格に惹かれた面が強かったけど、結局ISO感度が200も無い(100近い)ことが原因して、試写に終始してしまった。次のフィルムとしてFomapan200を検討してみたけど、感材は違うけど同じような特性(明るい部分は伸びて、暗い部分は落ちる)と思えるので却下。Fomapan200もISO感度が200は無いらしい。ストリートスナップなどには使えると思うけど、Fomapanは被写体を選びすぎと思う。400に増感する手もあるけど、結局明るい部分しか伸びない気がする。非常に疲れるフィルムでした。
ということで、120用のKentmere100も問題がなかったし、昔検討していたKentmere400を発注。感度が一様で、コントラストが弱いという評判だけど、そこはフィルターや現像液でどうにかなりそうな気がする。いずれにしてもISO400の感度があることが大前提。散歩写真には、昼から夕方まで、明るいとことから暗いとことまで、一様に写ることがまず重要。たぶん普通に撮れるフィルムと思う。
価格は、カワウソ商店で14,900円(30.5m)。35枚撮り19本ぐらい取れて、784円/1本。いまはほとんど24枚撮りで使っているので、24枚撮りで26本ぐらい取れて、573円/1本ぐらい。Fomapanだと1万円を切るので、1.5倍のコストUPだけど仕方ないということで。
同じ販売者からスプリットのフォカススクリーン(1-13爪なし)の2個目を購入。価格は千円ちょっと。この方大量に仕入れているような気がする。付け替えは2度目なので問題なく終了。遠方と7mあたりで正しく測距されていることを確認。
あとひとつ気になるのが、50mmF1.8レンズの絞りリングが重いこと。単体では問題ないが、ボディにつけると重くなる。本体との絞りの連結で重いのだろうけど、他のレンズと比べ極端に重く粘っている。レンズ単体でも絞り連結部分に圧をかけると、他のレンズに比べ極端に重くなる。レンズ側の連結部が粘っているのだろうけど、マウント部を開けられる小型のプラスネジ(0.6mmぐらい?)がなくて今日は断念。
2000年前後のデジタルカメラの登場により、フィルム写真は無くなると言われ続けて来ました。最近でもこんな記事があります。Has the film photography resurgence finally run its course?( フィルム写真の復活はついに終焉を迎えたのでしょうか?) 一見現状を俯瞰した記事にもみえなくはないですが、なんのデータも示しておらず、筆者のフィーリングだけであり、記事にあるフジのX Halfの販促記事に近いものでしょう。 実際には、解像度も行き着くところまでいってしまった現在、デジタルカメラはフィルム写真風の写りに回帰していますが、しょせんはソフトによる疑似です。そこもスマホには勝てません。
フィルム産業はローテクであり、資本があり収益が見込めれば続けられます。なのでコダックだけでなく、欧州や中国で生産されており、多分日本のデジタルカメラ産業より長続きするでしょう。例えば、コダックのVision3の400ft缶の価格を見れば、市販のカメラフィルムにどれだけ暴利がのっているかわかります。フィルムカメラも機械式であれば、あと100年ぐらいは問題なく動くでしょう。デジタルカメラは高額化とともに、スマホの高機能化で、デジタルカメラ人口の減少が進み、税金控除が受けらられるプロの業務用途に限られてくるのではないかと思います。
スマホが有利になってきている理由の一つに、急速に進んだノイズ軽減技術(ソフト)があります。昔はF値の小さい明るいレンズが良いレンズとされていましたが、体型は極太でした。しかし、最近のデジタルカメラでは、ノイズ軽減ソフトによりISO値を大幅に上げることが出来るようになりました。昔のデジタルカメラでは、ISO値を上げるとノイズが出まくっていたのです。なので、明るいレンズが必要だった夜間でも、ISO値を上げて昼間のように撮影することも可能になっています。ミラーレスカメラとスマホは構造的には同じであり、スマホのF値の大きい普通の小さいレンズでも夜間撮影も苦も無くできるようになっているわけです。
スマホがない時代にはカメラを買うことに余り理由付けは必要ありませんでしたが、現在はスマホでも同様の写真が撮れるのに、なぜデジタルカメラが必要なのかという問題に、買う方も結論を出さないと買えない時代になっています。なので、量販店のカメラ売り場から人が消えたわけです。
露出計が動いている2台のOM-1/OM-1nの露出計と、セコニックの露出計の表示を比べてみた。結果は両方ともセコニックとほぼ同じだった。50年たっても結構動いているみたい。故障している1台についても、故障箇所だけ修理してくれるところがあれば、修理に出したい。でも、なかなか無いようだ。
あと、OM-1のフィルターサイズは49mmと通常より少し小さい。カラーのタングステンフィルム用のフィルターは52mmと55mm用しか持っていないので、49mmから52mmへのステップアップリングを注文してみた。
シャッター/巻き上げでスタックしていた、ヤフオクから届いたばかりのOM-1が、修理できたとのことで販売者から戻ってきた。チャージレバー動作不良ということで、分解し、レーバー駆動部に注油で治ったとのこと。とりあえず、数十回連続でシャッター/巻き上げを繰り返しても再発しないので、たぶん、当分は大丈夫なのだろう。違和感のあった巻き上げも普通に戻っている。
この個体モータードライブに対応していないので、1970年代初期の個体、本当に50年ものだろう。また、フォーカススクリーンが標準のプリズム式なので、早速前と同じ、ツバなしスプリット式のスクリーン(1-13)を落としてみた。試写はそれからということに。露出計はだいたい合ってるようだ。レンズは50mm F1.8がついているが、あまり使わなさそう。また、フラッシュシューも着いていたが、使わないのではずした。フラッシュシューはOM-1用とOM-1n用は違っている。OM-1n用にはピンが2本出ているので、OM-1には使えない。でもフラッシュは使わないのでどうでもよいこと。強いていえば、露出系が動かないOM-1白用に使えるが、MCメータを付けるとごつごつして格好は悪くなる。なお、使うときには、プラステックの跡が残るので、メンデングテープなどを裏に貼り保護が必要。