散歩してたら、面白い形の雲が。その下には虹が。
雲の下は雨なんでしょう。

昨日はGPS解読ソフトに関連して、鹿児島空港のある十三塚原の台地(標高340m余り)までの山登り。途中で錦江湾と国分平野方面を写ししてみた。糸守湖は彗星が衝突してできたとされるが、この一帯も火山が陥没してできたカルデラ地形だから、糸守と似ていないこともない。(糸守湖の想定は諏訪湖のようですが。) 左中央が京セラホテル。そのそばを海まで続く緑の道が天降川。向こうに続く200~300mぐらいの山がカルデラのヘリということになる。
ここは空港ができる直前に自転車を引いて登ったことがあったけどそれ以来。バスがない時間に飛行機が降りても、歩いて帰れそう。でも昨日は台地の入口まで片道5.5kmだったけど、あと空港までは5kmぐらいはありそう。
頂上手前は木に覆われて薄暗い山道。水場もあって、降りてきたランニングの人にも遭遇。
開発者さんのお陰でEpson GPS時計のGPSデータがオフラインで取り出せるようになった。カシミールで表示した今日の行程。
OM-1に標準でついていたスクリーンは、全体がマットで中央に丸いプリズムが付いていて、ピントが合えばプリズムのギザギザ感がなくなるもの。しかし、これでピントを合わせるのは辛いということで、ピントスクリーンを入手した。1-13というタイプで中央にプリズムの代わりにスプリットがあって、ピントが合わないと直線の物がづれており、ピントがあうと直線になるというもの。
交換方法は簡単で、ピントスクリーンの手前側にある出っ張りのピンを手前側に倒すと、ピントスクリーンがのった枠が降りてくる。(上の写真は枠が降りている状態) そして、スクリーンを交換して、枠をもとに押し戻すだけで終わり。やはり、スプリット式の方がピント合わせは楽。明るくなった2-13の場合OM-1では露出に影響が出るという話もあるが、1-13は関係ないようだ。また、露出計不良なのでいずれにしても問題ない。このページを参考にした。入手したスクリーンは爪(ピンセットで摘む出っ張り)がないものだったが、レンズ拭きの紙でつかんでセットし問題なかった。セットする前には、当然ながら、スクリーンをクリーンに清掃しておく必要がある。(ゴミがついていると目立つ。)
OM-1のスクリーンタイプ一覧
【追記】ピントをあわせた時のレンズの距離表示がおかしいと思ったら、ピントスクリーンを表裏逆向きに取り付けていた。ピンセットでつかむ時の爪が付いていると間違えようがないのだけれども。反射するガラスがレンズ側、すりガラス側がプリズム側です。
散歩写真にはEpsonのGPS時計を使っていて、エプソンのサイトに接続してデータをアップすると、GPSデータファイルを作成してくれ、どのあたりを歩いたか、カシミールで表示できた。しかし、今年3月末にそのサービスを終了したので、現在はだだの時計になってしまっている。せめてローカルで取り出せるアプリを出してから止めると期待していたけど、なにもなしに終了してしまった。
ランニングや山登りに使っていた人たちは、さすがに困っていて、独自にアプリを開発中だ。ただ、現状リリースしてくれている版では、私の時計の機種ではサマリをCSVファイルに出力できるだけで、GPSファイルの出力機能は未対応だった。Epsonは機種ごとにデータのフォーマットを変えて、メモリサイズを少なくする作りにしていたようだ。なので、サポートしてもらえるのを待つことに。
【追記 2025/09/01】本日のリリースで所有のGPS時計でGPSファイルが出力できるようになった。ありがたい限り。
症状を良く調べたら、光の明暗やASA(ISO)ダイヤルには反応してメーターが動くが、レンズの絞りやシャッタースピードには反応無し。ネットで調べると、OM-1の絞りやシャッタースピードは、「糸」で露出系に連結されているとのことで、この糸が外れたか、切れたかしている模様。なので、糸を張り直せば治る可能性が大。だけど、素人には無理そう。結局、オーバホールに加える形で修理してもらうことになり、修理するなら結構な出費(3万近い)に。やはり、とりあえずは、単体露出計で対応ということで。
実は、OM-1の黒もいいなということで、これもヤフオクで落としてしまったのが本日到着。ところが、シャッターを何回か切っているうちに、シャッターが切れすスタック。巻き上げもできない状態に。シャッターチャージのストッパが噛んでない感じ。裏蓋はずして、スタック状態を抜けることはできたが、何回かごとに再発。これも素人ではどうしようもできない感じ。結構きれいにした後だったので、なおショック。こちらは、売り主に返送して対応してもらうことに。
OM-1も生産から50年過ぎているということで、使われた個体は結構ガタがきているようだ。やはり、OM-1なら、OM-1nの方が状態は良いようだ。
イランも日食観測のついでに観光。
やはりイランといえばペルシャ、ペルシャといえばペルセポリス。
日食の観測はイスファハンのモスクの中で行った。
コロナはアルバの写真に比べて全方向に広がっている感じ。
【Filmデジタル化 1999/08 イラン】
今回撮り溜めたネガやポジのデジタル化をやってみて、カラーネガの劣化が激しいことを認識。ポジや白黒ネガはあまり問題ないが、カラーネガ(20年以上前のもの)はスキャンした画像が全体的に黄色くなり、特に空の青が出ない。ベースのオレンジ色が濃くなっているよう。(当然白黒化すれば、その影響は薄れるが。) エプソンスキャンの劣化補正機能を使えば自動で補正してくれるが、それでも露出不足のコマなどはそのまま出てきてしまう。なので、現像したフィルムはその時点である程度解像度の高い設定でスキャンして残しておくことが大事ということを再認識。
カラーネガフィルムの場合、たぶんこの劣化が撮影前から始まっているのだろう。なので、画像がうすくなってしまうのでは。
今日はFomapan400をISO400設定で撮影し、2浴現像をしてみたが、やはり暗いところが黒がつぶれ相性は良くないようだ。途中にわか雨で雨宿りした。なお、初出動のOM-1nに問題はなかった。
明暗差のない場合には問題ないのだけど。
急な雨で雨宿りしたあずまやから。
今日の結果(うまく撮れたものをセレクト)
【追記】いろいろやってみたが、Fomapan400をISO400の設定で使うのは難しい。そもそも実効感度がISO160ぐらいしかないようだから。ならば、次に試すとしたら、Fomapan200をISO400に増感して見ることだろう。数を撮るとしたら、100ft缶を1万円程度で買えるのはFomaのフィルムしか無くなっている。
OMシリーズはやはり軽いのが取り柄。35mmのレンズをつけて700gあまり、Ariaより若干軽く、一眼レフでは最軽量の部類。毎日持ち出しても苦にならない重さ。特に女性が一眼レフを使うには最適と思う。Konica C35のようなレンジファインダー機ならこの半分だけど、接写ができないのが難点。毎日通る道だと風景は変わらず、自然草花に目が行ってしまう。
OMシリーズはOM-2以降も続くが、OM-2からは電子シャッター&AE(マニュアルも可能)となるので、シャッターが不良になったらほぼおしまいということになる。CanonならF-1やFTbは機械式シャッターだけど、new F-1以降は電子シャッターなので、これも壊れたら修理はできない。現状では古いカメラの電子シャッター機はお断りの修理屋さんがほとんど。70年代以前の機械シャッター機と80年代以降の電子シャッター機では、機械シャッター機の方が長生きする。
なのでOMシリーズを買うのであれば、OM-1やOM-1nがおすすめとなる。ただ、CanonのFTbと同じく、プリズムの腐食している個体が多いので、確認が大事。ファインダーの下側に雲のようなもやや汚れがあるものには手を出さないこと。(手に入れた個体も、ジャンク機で開け方を練習してから、プリズムをサポートしているモルトをはがずつもり。) あと、露出計も動かないものや、不良が多い。これは動いたらもうけものという感覚か。基本は単体露出計で対応することになる。
OM-1等ではアクセサリーシューがついている個体は、それを外した場合跡が残るので、最初からつけていなかった個体がよいだろう。また、OM-1はピントスクリーンはプリズム式が標準だったようで、特に広角ではピントが合わせづらい。交換可能なので、スプリット式を探して替えるのがよい。OM-1nはスピリットが標準だったようで、うちのやつもスプリットだ。
改めて露出のことを考えてみた。
1.入射式露出計には被写体の色に起因する補正は必要ない。
露出計には、入射式と反射式の2つの形式がある。被写体は光に照らされているが、その被写体を照らす光を直接測るのが入射式、被写体に反射された光を測るのが反射式だ。入射式は照らしている光を直接測るので補正の必要はない。しかし、反射式は被写体の色により補正が必要となる。18%グレイと呼ばれる色の場合は入射式と同じ値を示す。白色の場合は、この色を18%グレイに見せるために、2EV(2段)絞った値を示す。逆に黒色の場合は2EV(2段)開放した値を示す。
カメラに組み込まれている露出計は構造上入射式はできないので、反射式となり。なので、被写体の色によって露出補正が必要となる。(現在のデジタルカメラでは色補正を組み込んだ露出計もあるが、その場合、補正の仕方がブラックボックスとなるので、逆にマニュアルにより露出補正をするのが困難。)
したがって、入射式で露出を測れば、適正露出がえられることになる。その上で必要であれば、演出上の露出補正を行えばよいことになる。
2.フィルムの許容範囲(ラチチュード,ダイナミックレンジ)
フィルム上にどの程度の明るさの範囲の被写体を残せるかを考えてみると、カラーリバーサルフィルムが5EV程度。カラーネガフィルム7~8EV、白黒ネガフィルム9EV程度。これに比べ最近のデジタルカメラは14EV程度もあるようだ。
3.被写体の明るさの範囲
昼間の日の当たる場所を、入射式の露出計で測ると15EV(ISO100設定)程度。日陰では3EV低い12EV(ISO100設定)程度。なので、明るさの差は3EV程度しかない。したがって、白黒ネガを使い、晴れた日にF16&1/125sで撮れば、15±4.5EVのものは撮れていることになる。ちなみに、晴れた日のF16ルールはここから来ているのではないか。ISO100のフィルムでF16の絞りなら、1/125sのシャッタースピードとなる。ただし、地上の被写体が主体となることが多いので、実際には(15+12)/2=13.5EV程度に設定しておいて、影の被写体が主体の場合は2段下げればよいことになる。その途中は、ひなたと日が当たらない部分の面積比で決めることになる。
結局これが、ストリートスナップを行う場合の定番露出ということになる。多少ズレていたとしても、フィルム上には情報は記録されているので、再現できることになる。
実際、現像液の劣化でほぼ透明になってしまったネガでも、画像は残っていたりする。
4.具体的には
まず撮影地で、ひなたの部分と日があたっていない部分を、入射式露出計で測る。日の強さの違いを感じたら測り直してみる。そのEV値に応じて、日なた用、日陰用とその中間の絞り/速度を決めておいて使い分ければ、あまり考える必要はないと思う。理論的は、「写ルンです」のように中間の一つの設定でも問題ないことになる。なお、当然ながらISO400のフィルムの場合は、それぞれ2EV高い値となる。
入射式露出計が無い場合には、市販の18%グレイのプレイトに反射させた光を測れば同じ値となる。
5.「入射式は遠方の被写体は測れない」というのは間違い
露出計の説明では、遠方の被写体まで行けないので入射式は使えないという説明があるけど、それは間違い。遠方の山にそそぐ太陽の光も、目前の太陽の光も同じ量。反射式では遠方の被写体では高くでるが、それは空の部分も取り込んでしまうため。例えば、入射式で15EVの場合でも、雲を中心に空を反射式で測ると17EVとかになる。これは雲の色が白色のためだ。したがって、露出計内蔵のカメラで、遠方の被写体を撮ると、空に引きずられて、地上の風景が暗くなってしまう。
逆光の場合も同様で、被写体からカメラ側に露出計を向けて入射式で測れば、逆光に関係なく適切な露出が得られることになる。また、雪景色も反射式では2段暗めになるので、入射式で測るのが確実です。
【追記】反射式でセコニックに比べて高めにでるゴッセンデジシックスを、どうにか使えないか考えてみたけど、セコニックの露出計でも入射式をメインに使うのが正解かもという結果に。セコニックのスポットメータに広角(40°)の反射式露出計の機能がついていないのもこのせいかも。平均値は入射式で測るのが正確で十分ということらしい。
【追記(2025/08/24)】実際にこの方法を試してみたが、暗いところが極端に潰れるFoma400をISO400で撮ってみたこともあって、薄く揃っていない、まだらなネガとなった。適正露出とするなら、明るい部分と暗い部分の露出からその中間あたりということになるのだろう。