Vision3 500Tを4分割してみた。400ft無い?

 分割する方法はDouble Xと同じ方法で、ラベルリローダを2台使う方法でやった。Double Xと同じくフィルムの直径は160mm程度だったので、Double Xと同じく137回巻いてみたら大きすぎ、最後の巻も少なめになった。Vision3はDoubleXより若干厚いようだ。次回やる時には115回(25m)ぐらいでやってみることに。

 保管用のPrestoの缶に入らなくて焦ってしまった。Tri-Xの缶にはどうにか入ってくれた。ローダもぎりぎりで、セットするのに苦労した。次回は1本分ぐらい、外で巻いてから入れようと思う。最初から最後まで全暗黒で行うので、予定通りでないと、焦ってしまう。

 でも、Double-XとVision3 500Tの400ftの直径が同じで、Vision3 500Tの方がフィルムが厚いということは、Vision3 500Tが400ft無い可能性が高いと思える。
 Plestoの缶が直径98mm程度なので、137回巻いた時の直径を99mmと仮定する。2インチコアは51mmなので、フイルムの厚さをtとすると、99=51+2x137xtとなり、tは0.175mm。(double Xは推定0.145mm)
 厚さ0.175mmのフィルムを2インチコアに巻いた時、直径が160mmだった場合、巻かれているフィルムの長さは、103m=340ftとなってしまう。逆に、厚さ0.175mmのフィルムを2インチコアに120m巻いた時の直径は171mmないといけない。この計算が正しいとすると、35枚撮り80本が69本に減ることになる。いずれにしても、なにかがおかしい。

 しかし、80本にしても70本にしても、そんな本数使い切る日が来るのかが問題。。

Vision3 500T現像時間

 MarixのC41現像キットが届いたので、とりあえず漂白剤と定着剤をそれぞれ溶かして1リットルづつの溶液を作った。
 現像キットには説明書がついていて、38度で3分15秒と書いてあるが、ちょっと短すぎるので、32度8分30秒の組み合わせがよさげ。しかし、WEBの個人現像の記事をみると8分30秒は長いような気もするので、最初は32度7分ぐらいで試す予定。

Vision3 500Tが届いた

 Vision3 500Tが届いた。フィルムの直径を測ったらDouble Xと同じく160mm程度だった。なので、Double Xと同じく2インチのコアに137回巻けば、約100ftのフィルムとなり、直径が約91mm。フィルムローダの内径が97mmなので、Double Xと同じくぎりぎりOK。【137回では多すぎた。】2インチコアも2個注文し同梱してあった。
 空のフィルム巻が必要になるが、この前、100ftの空缶を物置から発掘し間に合うことに。なければ、400FT用の空缶はコダックで800円ぐらいで買える。

85Bフィルター(Vision3 500T用)

 タングステンフィルム(Vision3 500T)の日中撮影用に使う85Bフィルターについては、ソフトで修正できるという話(色の温度調整をLightroomで+6とか)と、ソフトで調整するのは大変で85Bフィルターで正常な色のネガにした方がよいという話がある。まぁ、使っているソフト次第なのかもしれない。Windows添付の無料ソフトでは難しいかもしれない。ソフトでできるのであれば、フィルターによる減光もない。しかし、フィルター無しで撮った青みがかったままのネガをスキャンして、そのままUPするのは違う気がする。WEBには500Tで撮った普通の写真がUPされていないのが気になる。

 また、Vision3 500TのISOの規格は500だけど、設定はISO400ぐらいにしてオーバ目の露光の方が良い結果が得られるようだ。85Bフィルタを付けた場合には、露光計内蔵カメラの設定はISO400で、外部露出計の設定はISO250ぐらいということになる。

いまだから始めるカラーネガ現像

 カラーネガフイルムが2000円/本を超え、現像代だけ含めても1本あたり3000円を簡単に超える時代になってしまった。それに反し、カラーの現像液キットが簡単に手にはいるようになった。カラーネガ総数の減少から、多分DPE屋さんも減少していくことが予想され、ここで試しに、カラー現像をやってみるのも価値があると思える。

 カラーネガの自家現像の概算のコスト計算すると、Vision3 400ftの価格が5万円。これで80本近く取れるとすると、1本あたり625円。MarixのC-41の現像キットが6000円で34本分。1本あたり176円。フィルムと合計で801円。もろもろ考えても1本あたり1000円程度でネガができてしまうことになる。レムジェットは重曹で除去できてしまうようなので、あまりコストはかからない。また、ECN2よりC-41の方がコントラストが良さそうなので、こちらを選択。

【追記(2024/01/21)今考えると、保存期間等から、3200円/12本の方が良かったのではと思う。定着剤が34本もつのかが心配。この場合でも270円/本と合計で1000円/本は切る。】

 フィルムは50D、200T、250D、500Tの選択肢があるが、人気のありそうな感度の高い500Tを選択。ただし、500Tはタングステン光用のフィルムなので、日中に撮る場合は85Bというオレンジ色のフィルターが必要。海外Amazonで55mm用と52mm用を注文。ライカも52mmのフィルタが付く39mmフードをつければ標準レンズあたりでは問題なさそう。しかし、このフィルターは日本ではほぼ製造が終わっており、日本ではこのフィルタを使ったwebやYoutubeの記事はなさそう。

 【追記(2024/01/21)フィルターを付けて撮っても、スキャナーの性能により、ホワイトバランスの調整は必要なので、結局フィルター無しで撮って、最後にホワイトバランスを調整するのが現実的なのかも。】
 【追記(2024/03/21)500Tを EpsonのGT-X970をEpsonscanでスキャンした場合、85Bフィルターを付けて撮影すれば、ほとんどの場合ホワイトバランスの調整は不要。85Bフィルターなしの場合、普通の色に戻すには、レタッチソフトと感性が必要。昼間しか撮らないのであれば、250Dか50Dを選択するのが正解。】

 ということで、これらを(来年度の予算の先付けで)一揃い発注した。今月末くらいからはできそうな感じ。

【2024/01/05】Marixから現像キットは注文殺到で来週中にはなんとか発送との連絡がきた。考えることは皆おなじみたい。

【2024/01/08】Amazon.usaから85B(Tiffen)のフィルターが届いた。調べるとケンコーのW12フィルタも同じ機能で、定価も52mmが5000円、55mmが5500円とそうかわらない。Amazonのケンコーストアだと合計で9400円ぐらい。

【2024/01/12】Marixから現像キットが届いた。

コニカ I型と修理上がりのRobotの試写

 現像したけど、ネガではとりあえずどちらとも正常だった。Robotも正常に戻ってひと安心。暗いところが多かったので、D-96(1+1)で10.5分@20℃で現像。撮影感度はISO250。しかし、ネガをよく見るとコニカI型には2重露光が3枚もあった。

【Konica I型の初撮】

【Robot 修理帰還後の試撮】

D-96現像結果 結構いけるんじゃないか?

どちらも粒状感は無い。
カメラは両方ともにCanon nFTb with FD50mmF1.4ssc
フィルムはKodak Double-X(5222) (ISO250で設定)

(修正なし。ISO250 D-96 1+0 7分@21℃)

暗いところなので、絞り開けて、ピントは浅い。
D-96はこうゆう被写体向きのような感じ。三脚つけて絞り込まないと。
(修正なし。ISO250 D-96 1+1 10分@20℃) 1+0を13枚1本現像した液に、同量の水を加えて1+1にしているが、影響は見えない。

久しぶりにロジナールを無水亜硫酸ソーダ割り

 昼間撮った分も含め4本現像。久しぶりにロジナールを無水亜硫酸ソーダ割り(30g/1リットル)をやってみた。前回ネガが若干薄かったので30秒伸ばしてロジナール(1+50)11.5分にしてみたが、11分で良かったみたい。ダブルXはベースが透明なので、ネガを見ただけでポジをみているような感じがする。Konica C35の光線漏れも治っていること再確認できてよかった。

ここは浜の市の堤防で、後ろでぼやっと煙あげているのが桜島。風が強かったけど、夕日に照らされたすすきが、どうにか撮れていた。

【2023/12/17追記】たぶん無水亜硫酸ソーダを加えた分、ネガが濃くなっているようなので、現像時間を9分前後に短くしないといけないと思う、今日このごろ。

ローライA26用に使えそうだったフィルムの話

 かわうそさんのパーフォレーション無しのフィルムが無くなって、A26の出番はほぼ無いものとあきらめていた。けれど、今日つらつらサーチをしてみると、パーフォレーションが片側だけの映画用35mm 100ftフィルムがあるようだ。片側だけのフィルムならもともとの126のカセットの中にはいっていたフィルムとあまり変わらないことになる。ちょっと質問して本当に片側だけだったら注文してみようと思う。ただし、パーフォレーションの間隔が短いので、検知ピンにふたをするとか考えないと。

【追記 11/21】 パーフォレーションが片側しかないフィルムと確認できたので、Black Friday割引もありB&Hで2本注文確定。たぶんこれで一生分。パーフォレーションは映画カメラ用なので、間隔が違い心配する必要もないのかもしれない。フィルム自体はパーフォレーション無しのORWO UN54と同じもの。 
【追記 11/26】空港に届いたのはいいけれど、消費税がかかるとのことで支払いを求められた。これまでB&Hで消費税を求められたことはなかったのに。8%ぐらい支払った。ブラックフライデーの割引(20$/本)があったけど、結局1本が一万五千円超ぐらいに。やはり1$=150円は痛い。

【追記11/28】 フィルム到着。
パーフォレーションの孔の間隔を調べないとと思って調べたら、送られてきてたのは普通の両サイドにパーフォレーションのあるフィルムだった。B&Hにとりあえずメールしたが、普通の写真用フイルムを、間違って、映画用として登録している可能性が高いのではないかと思う。また幻のフィルムになってしまいそう。とりあえず、この幻のフィルムでの再開は無理そう。

【追記11/29】B&Hから回答メールが来て、やはり原因は「WEBの登録ミス」ということで、返品することに。結局、Single perforationのフィルムは持っていなかったとのこと。残念。
【追記11/30】DHLの国内代行の佐川さんが集荷に来て発送。あとは返金を待つだけ。

Robot Star I さっそく入院

 初回の撮影は大成功だったのに、すぐにシャッターが不調に。シャッタースピードを変えないと露出オーバーに。修理屋さんに連絡したら、シャッターの羽が油粘りしているのではないかということで、さっそく入院することに。

Double X 初撮り

 Robotがトラブってスキャンがおそくなったけれど、Double X 初撮りの一枚。ISO400の設定で撮影、ロジナール(1:50)で11分で現像。HP5+より薄いけど、Scanの相性はこちらの方がよい。とりあえず無修正でこんな感じで全然問題なし。フィルムをあれこれ選ぶ手間も無くなってしまった。
 CameraはCanon nFTb+nFD35mmF2.0の組み合わせ。

Double-X(5222) 400ft巻を4分割してみた

先延ばししていたダブルx400ftの分割を、HP5+も残り2本となったので、やってみた。使用した機材は前に紹介していたラベル用の機材を2台ならべて400ft巻から100ftづつ巻き取った。

 まず400ftのフィルムの直径を確認したところ、直径14cmと推定していたものが16cm近くあった。そこで、計算をやりなおして、2インチのコアに137回巻くことにした。これで、100ftのフィルムの直径が約91mm。フィルムローダの内径が97mmなので、ぎりぎりOKという結果に。実際に巻き直したものを、ローダに詰めたところ、計算どおり数mmの余裕で入った。残りも同様だったので、ほぼ等分に分割できたようだ。したがって、2インチコアに巻く場合には、正確に巻数をカウントする必要がある。疲れたので、フィルム詰めは明日以降ということにした。しかし、ハンドルを137回ずつ3回まわすだけなので、時間自体はそんなにかからなかった。細かい計算は改訂したこちらを参照。2インチコアにフイルムを巻いた場合の直径

これで約80本分のフィルムが確保できたことになる。今の消費量だと一年以上かかりそう。あと期限切れのTri-Xも一缶あったりして。フィルムは冷蔵庫に突っ込んでおくと劣化がほぼなさそうなので、また値上げがありそうなら買い足しておかないと。400ft(36枚撮約80本分)で5万円なので、1本当たり約625円。また、1$150円の今だと、BHPでほぼ最安値のケントメア(71$+輸送料)を4缶買った場合(321$=48,000円)と値段の差がなくなっている。いずれにしても、白黒シネマの世界がある限りは、モノクロ写真の文化もなくならないということになる。