110カメラのフィルムISO感度検知機能

 まず110のフィルムパッケージとして、本来は、コマ番号の面を正面に見て、右端の出っ張りが半分欠けているのが高感度(ISO400程度)のフィルム、欠けていないのが低感度(ISO100程度)のフィルムらしい。ただし、低感度のパッケージに高感度のフィルムが入れてある場合もあるらしい。その場合には、自分で削ればISO400で使えるようだ。低感度のパッケージでもSolarisはISO200のフィルムがつめてあるので、「写ルンです」のISO400のように、ある程度フィルムのラチチュードでカバーしているようだ。

 カメラ側は当初高感度のフィルムが発売されて無かったので、感度検知機能の無いもが多い。検知機能の無いカメラは低感度(ISO100程度)で動いていることになる。検知機能があるものは、フィルムパッケージの装着部の右側に検知機能がついている。私のもっている3台のなかでは、Minolta autopak 450Eだけにはそれらしきものがついている。機能的にはピンが押し込まれれば低感度、押し込まれなければ高感度の設定みたいだ。なので、低感度のパッケージでも削ってしまえば高感度になる仕組み。

 なお、最近発売された「Lomomatic 110」に限って言えば、マニュアルのISO感度の設定が可能で、フィルムによらずISO100/200/400が設定できるようです。

110カメラの画面は仕様より広い

 110カメラのフィルム上の画面は14mmx17mmとされているが、下の写真でも分かるように、それはコマ番号があらかじめ焼き付けられたエリアを除いた広さ。21コマ目から22コマ目に写っている絵を見ると、横方向には20mmあり、カメラとしては14mmx20mmの画面を持っている。A110はTessar23mmのレンズだけど、14mmx17mmを前提とすると、135カメラ換算で46mmとなる。しかし、実際には14mmx20mmあるので、16mmフィルムの場合には135カメラ換算で42mmと若干広くなる。AGFA Optima5000の場合も14mmx19mmと仕様より2mm広い。135カメラのフィルム上の広さと比べると約1/3となる。

 なおロモグラフィのフィルムでは、コマ番号の部分を完全に露光させてはなく、コマ番号の部分まで「薄く」2重露光で画像が続くような仕様のようです。

 なおまだ試写もしていないが、Minolta16のような16mmカメラの画面は14mm x10mm(140mm2)とされており、110の実際の画面14mmx20mm (280mm2)に比べさらに半分になってしまう。同じ16mmフィルムと同様の手間をかけるのであれば、110のカメラシのステムを利用した方がメリットが大きいことになる。これが、16mmのカメラが110カメラに駆逐された理由の一つだろう。もちろん、カートリッジが統一されていなかったことが最大の理由だろうけど。また、ローライA110と比べるとともに手のひらにおさまるカメラなので、強いて16mmカメラを使うメリットは少ない。

ローライA110 カラーネガ試写現像結果

 Solaris110カラーネガフィルム(2007年3月期限切れフィルム)をA110で撮ったネガをスキャンしてみた。パーフォレーション検出ピンを無効にしたため、ほとんどのコマが切れていた。また、期限切れフィルムのために、全体的に露光不足の写真となった。ISO200のフィルムなので、期限内のフィルムなら1段オーバ目になるが、劣化で一段以上アンダーのようだ。特に逆光で絞っているだろう写真が駄目だった。(AEなので触れない) いずれにせよ、現行の白黒ネガなら問題ないだろう。ただ、135フィルムの3倍程度拡大するので、特に暗いところでは粒子が見えやすい。
 散歩写真ならカラーでも期限内フィルムを使えば110で十分なのではと思える。110の場合は白黒よりカラーの方がおもしろいのかもしれない。

【上記はSilkypix for Jpegで補正後。一部に押さえガラスによるニュートンリング(虹模様)が見える。】

【スキャン方法】GT-X970のネガキャリアを模した型紙を先ず置き、ネガの部分にガラスキャリアにはさんだ16mmフィルムを置いて、1コマづつエリアを選んでマニュアルスキャンした。始めは、型紙を使わなかったので真っ暗なプレビューになってしまった。

【追記 2025/03/22】こちららはPhotoDirectorで粒子を除いた写真

A110で撮ったSolaris110フィルムを現像してみて

 110フィルムをC41の自家現像してみて、とりあえず像は出ているようだけど、いろいろと問題が見つかった。(マリックスのC41現像液で32℃7分。漂白5分。定着8分。)
 ①現像の問題点として、フィルムがリールから外れてしまい、液の上に出てしまい、現像ムラがあるようだ。(現像ムラは3コマあった。)⇒1)巻いたリールは最下層において、間違っても液の上に出てこないようにする必要あり。2)撹拌をゆっくり丁寧にやる。 
 ②入手したローライ110はレンズのカバーが完全に開かない場合があり、その時には左が切れている。⇒開く毎に開いているか確認する。

 ③市販の110フィルムは、コマ番号などがあらかじめ焼き付けてあって、未感光の場所(撮影できる場所)が決まっている。なのでパーフォレーションでコマ位置を正確に制御しているようだ。
  ⇒パーフォレーション検知ピンを切ってしまうと、コマ間隔がずれるので、像が切れ使えない。検知ピンを切る場合には、Lomoの市販のフィルムが使えなくなることを覚悟する必要あり。(検知ピンを切った110カメラでカラーを撮りたい場合には、16mmのカラーネガを購入し、手巻きして、自家現像する)
下の写真では21コマと22コマは同じショットだけど、コマ番号の表示のエリアで分割されてしまっている。

【参考】撮影が終わった市販の110フィルムから、フィルムを抜く方法。
 24枚目撮影が終わった後に、2コマ分ぐらいフィルムを送る。カメラをダークバックに入れて、カメラからフィルムパケージを外す。フィルム枚数が見える窓に爪楊枝を突っ込み、フィルムと裏紙を浮かす。浮いたフィルムと裏紙を引っ張ると、フィルムと裏紙が抜ける。

ローライA110 進捗

 とりあえずA110のパーフォレション・ピンをカット。
 フィルムカートリッジのギヤが変形して、フィルム送りがおかしくなっていたので、2個めの110フィルムパッケージを分解してギヤが付いてる巻取り部品を交換。16mmフィルムを入れてフィルム送りが正常に行われることを確認。
 分解する前に、A110で24枚一応撮影してみて、フィルムを抜いた。結構疲れる。

カメラ出荷統計

 2024年の出荷はコロナ明けということもあって前年比1割増しの849万台ということで、2021年レベルまで回復していますが、大勢に影響はないですね。スマフォに食われる前の2010年にくらべ、レンズ一体型は2%、レンズ交換式は51%というレベルです。ただし、レンズ交換式のピークは2012年にあり、それに比べると1/3のレベル。

 売上でみると、2012年の総出荷額は1兆4681億円、2024年は8247億円でほぼ半減。レンズ交換式でみると、2012年は753億円、2024年は723億円とほぼ横ばい。結局、スマホの影響でレンズ一体型は高級機を除きほぼ死滅したということ。円安もあるけど、レンズ交換式は単価が3倍になっていることになる。売れるレンズ交換式の高額商品を出し続けないと、先はないという感じの市場。なので、スマホ市場で計画的陳腐化ともよばれる手法と同じく、製品寿命を短く保ち、買い替え需要獲得のために新製品を短い期間で出してくるわけだ。これが、製品寿命を長く、同一機種を何年も販売し続けたフィルカメラ黄金時代との違いだ。そこには、カメラ人口が増えるという見込みもあった。しかし、スマホのカメラ機能の向上は、未来のカメラユーザーまで広く飲み込んでしまった。それを、上のグラフが表している。固定顧客を掴んでいないメーカは退場するしかなくなる。

 また、みんながスマホを持っている現状で、あえて単体カメラを使いたい人には、現状のデジタル機であれば、高めのカメラという選択肢しかないことになる。ここが、中古フィルムカメラ市場に人気が残る原因だろう。

SL26修理

 ヤフオク調達、届いた時点で巻き上げ空回りのSL26。修理希望で修理屋さん送って昨日連絡があった。修理期間3~4ヶ月のこと。今は有名なところはどこでもこのぐらいはかかる。治ると良いのだが。SL26は巻き上げ自体ができないものを多く見かける。返品したのもそうだった。何処かが外れやすい構造になっているのかもしれない。まぁ、買うより高い修理に出すのも道楽。しかし、SL26はハッセルのようなシャッター感覚(音、動作)で結構ハマる。

A110の試写 フィルム送れず延期

 昨日16mmのフィルムを詰めて試写をしようとしたが、フィルム送りができず。原因はこれもパーフォレーション。Kodak Double-X 16mmは片側にパーフォレーションがあるフィルム。

 A110はパーフォレーションをシャッターには使っていないが、フィルム送りには使っている。一応カセットの穴をふさいでいるが、110のカセットには126のように、フィルムと本体の間にカセットのフレームが無い。なので、パーフォレーション検知のピンは直接フィルムに接触している。たぶんフィルムの厚さだけでパーフォレーションを感知しているようだ。

 なので、16mmフィルムを使うためには、パーフォレーション検知ピンを折ってしまう処理が必要となることに。しかし、試験を繰り返している最中に、110のカセットについているプラの歯車がつぶれてきて試験続行不可能ということに。したがって、新しいカセットを用意してから次の試験になる。

 110のフィルムパッケージには126と違い、普通の間隔のせまい小さな歯車が付いる。1回の使い捨てで設計されているので、普通に使っていても繰り返し使えば、プラスチックの歯車が劣化し、フィルム送りが出来なくなることが予想される。

SL26(3号機) シャッターおりず試写中止

 早速、この前巻いておいたフィルムカートリッジをセットして、花粉にめげずに、試写に出かけてみた。すると、Oneショット目でシャッターが押されない。巻き上げはできるが、シャッターが押すことが出来ない状態となってしまった。しかたがないので、いったん撤収。

 原因は一つしか考えられないので、パーフォレーション検知ピンに押さえを付けて、シャッターを押そうとしても、押せず。この個体(3号機,製造番号35092xx)は、シャッターを押すには、パーフォレション検知ピンが、パーフォレーションを通して、フィルムを通り抜けている必要があることが判明。念のために1号機(35076xx)を同じ環境で試してみると、シャッターが押せた。なので、製造時期によって、パーフォレーションの使い方の仕様が違っている可能性がある。WEB上にも、120から切り取ったフィルムに悪戦苦闘してパンチで穴あけをしているのは、これが理由だったようだ。単純に考えると、後期に仕様の変更をした可能性が高い。修理に出している2号機(35036xx)が動くようになれば、単純な仕様変更かどうかがわかると思う。パーフォレーションが無くてよい1号機を最初に得ていたのはラッキーだったようだ。

 対処法としては、普通のパーフォレーション有り35mmフィルムと120から切り出した穴無しフィルムの両方を使うとなると、ピンを削ってしまうしかないようだ。とりあえずは本当の予備機にして、2号機の修理具合を見て考えることに。(修理不能の場合もあるので。)

SL26予備機(3号機)を入手

 最悪レンズキャップとケースでも良いと思い、[1円スタート・動作未確認]に応札。結局普通の価格まで上がったが、落札できた。到着して確認してみると、当然露出計は動かないが、それ以外はとりあえず動いている模様。それに結構きれいな個体。一つ問題があるのは、カメラのストラップ金具が特殊で、外れないこと。

 これで1万円以下で落札したSL26のヤフオクの結果は、2勝(とりあえず動きそう) 1負(巻き上げ空回り。返品できず駄目元で修理へ出した) 1分(シャッター切れず返品)。
写真のフィルターは別に入手した、Bay1用のイエローフィルター。

花粉が・・

なんか今週始めから花粉がひどい。
早足でウォ―キングするのが精一杯な感じ。
ゆっくり写真を撮るのはしばらく無理。

今週は点検でスローに不具合を見つけた大判レンズと、
最初から空回りしていたSL26を駄目元で修理に出してみただけ。

Minolta 16II 用のイエローフィルタ

 Minolta 16II用のフィルタはなかなか出ていない。現物に付いているUVフィルターのガラスを交換してみようかと思ったけれど、これがなかなかきつく止めてあり、留め具が外れない。なので、とりあえずHardoffで拾ったフィルターを切って、テープ止めして使ってみる予定。

【2025/03/08】とりあえず、ガラス切りがとどいたけど、まだ手つかず。

ローライ A110 パーフォレーションの処理

 とりあえず110フィルムパーケージのパーフォレーション検出用の穴をふさいで、オリジナルの裏紙にまいたフィルムをいれて試験してみた。シャッターは切れている。このように改造してパーフォレーションを検出出来ない場合でも、ほぼオリジナルの間隔でフィルルムは巻き上げているようである。(造り上は長めに巻き上げて、パーフォレーションの穴の検出で巻き上げを止めている訳なので。A26と同じ。)しかし、実際には撮影/現像してみないとわからない。

 また、途中で巻き上げられず空回りし始めた。なので、手巻きの場合は70数センチのオリジナルの24枚撮りの長さではなく、50cm長ぐらいで巻き上げの圧を下げる必要があると思われる。また、圧を下げるため手巻き前のフィルムは、使用する時と同じぐらいに小さく巻いて、保存しておいた方がよさそうだ。フィルム送りのギヤは弱々しい感じなので注意が必要。裏紙を使わない場合には圧も減るが、撮影枚数もわからず、光漏れも心配だ。

 このように、110フィルムパーケージを改造した場合、一度左右に開けたら、シャッターを切らなくても、閉める時にフィルム送りがされてしまう。撮ると決めてから、開く必要がある。

【追記 2025/03/04】とりあえず10個、50cmぐらいづつ切って、まるめてアルミホイルに包んでみた。2、3日おいてから撮影予定。50cmで、110カメラなら15~16枚程度、16mmカメラなら20枚撮影できる予定。

【追記 2025/03/17】A110のパーフォレーションの処理は、結局パーフォレーションの検出ピンをカットしないとできないと判明。フィルムパッケージの検出用の穴は裏側なので、ふさいでも効果はなかった。穴を検出した時点で巻き上げはとまるので、通常の16mmフィルム(110のパーフォレション間隔の1/3)は使えなっかった。