110フィルムのパーフォレーションの穴の必要性

 天気が悪くなりそうということで、126フィルムの試写にいくのは週末にして、今度は110フィルムの穴について考えてみた。今回の126フィルムの穴あけ機のようなものの110版を作ればうまくいくのではと考えた。しかし、よく考えてみれば、126用の穴あけ機は、ローライのSL26が穴をシャッターチャージに使っているから必要なだけで、110のカメラはフィルム送り(ストッパー)にしか使っていないので、特に必要ないという結論になった。

 これは手持ちの110カメラは全てパーフォレーションの検知ピンを不能にしてあるからだだ。普通の110カメラを使う場合には、16mmのパーフォレーションのあるフィルムは使えない。120のフィルムなどから切り出した、パーフォレーションの無いフィルムを使う必要がある。この場合、パーフォレーションの検知機能を不能にした場合と同じ動きになる。

 いずれの場合にしろ、110カメラでパーフォレーションの無い無穴のフィルムを使う場合、パーフォレーションの穴があれば、26.5mm間隔で撮れるが、穴が無ければ、平均30mmぐらいの間隔で撮ることになる。なので、18枚ぐらいの枚数を撮る場合、2,3枚の無駄はでるが、穴あけの手間を考えると強いて穴を開ける必要は無いという結論になった。

A110の電池交換

 しばらく使っていないA110のバッテリーチェックをしてみたところ、LEDが点灯せず。電圧を測ったら5.6V必要なところ、2.6Vしかなかった。この電池はもともと入っていた”西”ドイツ製のPX27という1980年代の電池。最初はどうにか動いていたみたい。

 ということで、現代の電池lR44x3個+LR43x1個で置き換え。マイナス側の出っ張りが足りずそのままではLED点灯せず。アルミフォイルで若干かさ増ししたところ無事LEDが点灯。ちょっと電圧が高めになるが、もともと本体はISO100設定しかないので、一段上目に絞られてもISO230のDouble Xなら大丈夫だろう。関東カメラに電圧を5.6Vに変換してくれるアダプターがあるが、本体の入手価格と同じなので様子見。バッテリーを取り出すには、右の写真の指の下に隠れているオレンジのレバーを右方向に押すと、電池室が出てくる。

おすすめの110カメラ

 いろいろ試写した結果として、おすすめの110カメラはローライのA110となる。やはり、Tessarのレンズが付いていて、ゾーンではあるが距離設定ができるところ。パンフォーカスではやはり甘くなる。さらに手のひらサイズで小さいこと。LOMOのカメラは新品で買えるが、レンズや大きさなどに不満がある。

 使用するフィルムは、自家製のフィルムを手巻きするとなると、パーフォレーションの穴制御の無効化などいろいろ手間多く、撮影枚数も少なくなるので、LOMOのフィルム(千円ちょっと)を買って使うのが一番だろう。現像だけは自分でやるという手も残っている。

 手巻きの16mmフィルムを使う場合、シングルパーフォレーションのフィルムでは、穴にフィルム画面がかかってしまう問題もある。これを防ぐには、120や135フィルムから切り出したフィルムを使用する必要がある。

16mm 単孔フィルムの実装方法

 フィルム上に写る画像は以下の図のようだ。Minolta-16IIの場合は10x14mmの画像なので、ダブルパーフォレーションであっても孔にかからないので、方向はどちらでもよい。Mamiya-16も同じ。

 Minolta-16 MG-Sでは12x17mmの画像がフィルムの上部にくるようになっている。なので、カメラの下の方に孔がくるように、フィルムを実装する必要がある。Minolta-16の場合は、フィルムマガジンを上下逆にしてカメラに装着する。なので、フィルムマガジンにフィルムを入れるときには、フィルムマガジンの左右を結ぶバーの側に孔がくるように巻く。

 110カメラにシングルパーフォレーションの16mmフィルムを使う場合には、カートリッジの巻き上げギヤがついている方に、孔がくるようにする。しかし、上の図のように下側の1mmぐらいには、孔がかぶってしまうことになる。ただし、画像は上下逆なので、屋外での写真であれば、空に穴があくことになる。

16mmフィルムカッター作成中

 ハンズマンで材料を買ってきて、120フィルムから16mmフィルムへのカッターを作成中。とりあえず刃は、15mmフィルム4本用と16mm+35mm(126)用を2つ作ってみて仮止め中。120のフィルムは測ってみたら61mm幅あり、裏紙は62mmあった。とりあえず裏紙のまま敷けるように、台座の溝幅は62mmで作ってみた。また、15mmの角材4本だと、刃を3本入れた時に広くなってしまうので、角材の1本は8mmと6mmの角材を張り合わせて14mmにしてみた。カッターの方は実際に使うときには、カッターの刃が動かないように、写真にあるクランプで固定して使う予定。

110カメラは16mmフィルムの穴を避けられない

 カメラごとのネガが出揃ったので、比べたところ、110カメラの写野は、パーフォレーションの穴と被ってしまうことにようやく気づいた。ネガの下の部分の1mmに穴が来ることになる。これを避けたければ、120のフィルムから切り出すしか無い。110カメラで、シングルパーフォレーションフィルムを使う場合、スクリーンの下部1/14のところはトリミング前提となる。

ローライA110でDouble X(16mm)を試写

 フィルムの方向を間違えて、パーフォレーション部分に写ってしまった。
 50cmのフィルム長では13コマしか写せなかった。そのうち1枚は真っ黒、
 たぶん光センサーを指で覆ってしまったのかも。(と思いたい。。)
 この画像のノイズは3割カットしているが、流石にテッサーという感じ。
 16mmカメラに比べフィルムが広い分だけ画角が広いので撮りやすい。
 110カメラの画角は17x14mmとされているが、実際には20x14mmぐらいが
 写っている。市販の110フィルムだと、17x14mmしか写る範囲がない。
 ロモの110フィルムで外れた部分は2重露光のような感じになっている。

[Rollei A110, Double X(16mm), D96(1+1) 9.5分@20℃, Noise 30%除去]

ノイズ除去ソフトを110/16mm画像に使ってみた

 110の画像は粒子が荒いのが特徴だけど、世の中には写真からノイズを除去するソフトが普通にあるとうわさで聞いていたので、検索にかかった内の無料オンラインでつかえる「MyEdit」というオンラインソフトをとりあえず使ってみたのが下の写真。マーク無しの編集後の画像の無料ダウンロードは一日1枚(1000円/月で制限なし)だけというので、一枚試しにNo Markで落としてみた。

 すると、なんということでしょう! 110の粒子だらけの写真でも、35mmで撮ったのと変わらない普通の写真になってしまった。ピントもノイズが消えたせいか良くなっているし、文字もくっきり、かえって110で撮影する意味がなくなってしまうぐらいの出来。むしろデジタルの感じすらある。他のWEBの110写真でもノイズが少ないのがあるが、世間ではこのワザを使っているのだろうか? Lightroomだとかだと普通につているような。

 いずれにしても、110や16mmのフィルムで普通の写真を撮るのであれば、必須の機能といえる。当然、粒状感を利用し楽しむ場合には必要ないが。

Before                     After        ( By Rollie A110 )

Noisyな16mmの白黒もこう変わってしまう。(ビックリ) ファイルを放り込んだだけで、こんな絵が出てきてしまう。粒子に埋もれていた霞む霧島連山が姿を現した。

Before                     After      ( By Minolta 16II )

(画像は「MyEdit」から「PhotoDirector 365」のマーク無し版に入れ替えた。)
これが無かった時代は、35mmに比べノイズが多すぎて、16mmを諦めたのかもしれない。

 とりあえずDxOのソフトを見てみた。DxOのソフトは基本rawファイルなので、jpgできるDxOの「Filmpack」というソフトのお試し板を使ってみたが、フィルムの種類毎に粒状性を調整する機能しかなく、一発でノイズを除去してくれる機能はメニューには無かった。気長(一日1枚)に「MyEdit」を使うのが安上がりではあるが。
 次に「Paintshop pro」というソフトを使ってみた。AIノイズ除去機能が付いてはいたが、「MyEdit」のクリアさには負けている。「MyEdit」にはピント調整機能もはたらいているのかもしれない。

 結局、CyberLink社の「PhotoDirector 365」というのが、「MyEdit」の販売ソフト版だった。試用版には機能が有効化されてなくて若干心配だったが、「MyEdit」と同じ出力結果だった。一通りの画像編集機能が付いていて、3/23までの割引期間中で5200円/1年ということなので購入してみた。(よく読まずに同額で間違って入札してしまったものが、今日締切直前で他の人がさらっていって一安心だったので。) なお、「PhotoDirector 365」でのノイズ除去は、「MyEdit」の結果を100%の例として0%まで効果を設定できる。

Marix 16mm リールへのフィルムの巻き方

 16mmフィルムのリールへの巻き方はこのリンク先にあるけど、どうもうまく行かなかった。まず片方のリールの根本にあるフィルム止にフィルムを通す。そして、片方のリールを付ける。それからフィルムを巻いていくのだが、リールの間は当然フィルムよりせまいのでうまくいかなかった。
 今日改めて動画を見ると、フィルムを傾けて巻いて、溝にはめていくのがコツということが分かった。これでフィルムが飛び出ることはなさそう。 動画が小さいので良くわからなかった。使い方書いておいてくれるとありがたいのだが・・。

巻き方の動画のあるページへのリンク 

16mmフィルムの選択肢

 16mmフィルムは100ft(30.5m)缶を買うのが手間が少ない。一缶が1万円前後。B&Hだと円安と輸送費税金で1万数千円程度。1回50cm使って60回撮れる。50cmで使うと、110で13枚程度、16mmで20枚撮れる。かわうそショップでは白黒(ORWO)の10m缶があったようだけど、現在品切れ中。110フィルムは70数cm巻いてあるけど、負荷を考えると110も50cmぐらいで使うのが無難。また、フィルムを切り分けた時点で、小さく巻いた状態でアルミホイルなどにくるみ巻き癖を付けておくことも負荷軽減となる。

 日本ではコダックモーションピクチャーのオンラインショップで、16mmの白黒だとDouble Xが、カラーはVision 3の各種が替える。カラーだと250Dぐらいか。Vision3は重曹でリムジェット層を除く手間はかかる。1万円程度で50~60回撮れるから、1回(十数枚撮り)あたり200円程度となる。

 B&Hでも同じものが買えるが、日本で買うより割高となる。他に白黒だとDouble-Xの他に16mm Try-Xがある。値段はカラーも白黒も同じぐらいのレベル。中国のカラーフィルム(ORWO NC400とNC500)もあるようだけど、現在品切れ中。これだとレムジェット除去の手間がいらないメリットがある。しかし、カメラにISO400を使う機能が無いとオーバ目になる。

110カメラのフィルムISO感度検知機能

 まず110のフィルムパッケージとして、本来は、コマ番号の面を正面に見て、右端の出っ張りが半分欠けているのが高感度(ISO400程度)のフィルム、欠けていないのが低感度(ISO100程度)のフィルムらしい。ただし、低感度のパッケージに高感度のフィルムが入れてある場合もあるらしい。その場合には、自分で削ればISO400で使えるようだ。低感度のパッケージでもSolarisはISO200のフィルムがつめてあるので、「写ルンです」のISO400のように、ある程度フィルムのラチチュードでカバーしているようだ。

 カメラ側は当初高感度のフィルムが発売されて無かったので、感度検知機能の無いもが多い。検知機能の無いカメラは低感度(ISO100程度)で動いていることになる。検知機能があるものは、フィルムパッケージの装着部の右側に検知機能がついている。私のもっている3台のなかでは、Minolta autopak 450Eだけにはそれらしきものがついている。機能的にはピンが押し込まれれば低感度、押し込まれなければ高感度の設定みたいだ。なので、低感度のパッケージでも削ってしまえば高感度になる仕組み。

 なお、最近発売された「Lomomatic 110」に限って言えば、マニュアルのISO感度の設定が可能で、フィルムによらずISO100/200/400が設定できるようです。

110カメラの画面は仕様より広い

 110カメラのフィルム上の画面は14mmx17mmとされているが、下の写真でも分かるように、それはコマ番号があらかじめ焼き付けられたエリアを除いた広さ。21コマ目から22コマ目に写っている絵を見ると、横方向には20mmあり、カメラとしては14mmx20mmの画面を持っている。A110はTessar23mmのレンズだけど、14mmx17mmを前提とすると、135カメラ換算で46mmとなる。しかし、実際には14mmx20mmあるので、16mmフィルムの場合には135カメラ換算で42mmと若干広くなる。AGFA Optima5000の場合も14mmx19mmと仕様より2mm広い。135カメラのフィルム上の広さと比べると約1/3となる。

 なおロモグラフィのフィルムでは、コマ番号の部分を完全に露光させてはなく、コマ番号の部分まで「薄く」2重露光で画像が続くような仕様のようです。

 なおまだ試写もしていないが、Minolta16のような16mmカメラの画面は14mm x10mm(140mm2)とされており、110の実際の画面14mmx20mm (280mm2)に比べさらに半分になってしまう。同じ16mmフィルムと同様の手間をかけるのであれば、110のカメラシのステムを利用した方がメリットが大きいことになる。これが、16mmのカメラが110カメラに駆逐された理由の一つだろう。もちろん、カートリッジが統一されていなかったことが最大の理由だろうけど。また、ローライA110と比べるとともに手のひらにおさまるカメラなので、強いて16mmカメラを使うメリットは少ない。

ローライA110 カラーネガ試写現像結果

 Solaris110カラーネガフィルム(2007年3月期限切れフィルム)をA110で撮ったネガをスキャンしてみた。パーフォレーション検出ピンを無効にしたため、ほとんどのコマが切れていた。また、期限切れフィルムのために、全体的に露光不足の写真となった。ISO200のフィルムなので、期限内のフィルムなら1段オーバ目になるが、劣化で一段以上アンダーのようだ。特に逆光で絞っているだろう写真が駄目だった。(AEなので触れない) いずれにせよ、現行の白黒ネガなら問題ないだろう。ただ、135フィルムの3倍程度拡大するので、特に暗いところでは粒子が見えやすい。
 散歩写真ならカラーでも期限内フィルムを使えば110で十分なのではと思える。110の場合は白黒よりカラーの方がおもしろいのかもしれない。

【上記はSilkypix for Jpegで補正後。一部に押さえガラスによるニュートンリング(虹模様)が見える。】

【スキャン方法】GT-X970のネガキャリアを模した型紙を先ず置き、ネガの部分にガラスキャリアにはさんだ16mmフィルムを置いて、1コマづつエリアを選んでマニュアルスキャンした。始めは、型紙を使わなかったので真っ暗なプレビューになってしまった。

【追記 2025/03/22】こちららはPhotoDirectorで粒子を除いた写真