Zone SystemとSpot meterの使い方

簡単なスポットメーターの動画があったので貼っておきます。(英語です)
現像時間の調整はシート・フィルムでないとできませんが、以下が目安だとか。
現像時間の増減で、明るい部分(ネガで暗い部分)のゾーンが増減する。それによりコントラストの調整をするようです。暗い部分(ネガで透明の部分)はフィルムに写っていないので、現像時間を増減させても変わらない。
N-2 ⇒ 標準x0.6 (明暗差が大きいコントラストが高いネガ)
N-1 ⇒ 標準x0.7
N+1 ⇒ 標準x1.4
N+2 ⇒ 標準x1.4×1.4(x2) (明暗差が小さいコントラストが低いネガ。)

ロールフィルムでも、コントラストの弱いネガになる場合は、現像時間を伸ばすことでコントラスが上がることになる。ということ?


結局、スポットメータで、表現したい一番暗い部分を測り、それの+2段で撮影する。そして、明るい部分の測定値をもとに、(撮影+2段)を基準に現像時間を増減する。これで、標準±2段のネガができあがる、ということらしい。

ロールフィルムでも、明るい部分、暗い部分の測定値と、実際に撮影する設定値±2EVぐらいを比べることで、黒く潰れるか、白飛びしてしまわないかがわかることになる。例えば、晴れた日の空が多くの部分を占める場合、地上部分が黒く潰れないためには、地上部分+2段ぐらいまでは開けないといけない。逆に風景の明るいを表現するためには、明るい部分-2段絞るぐらいになる。

今年は露出を考えるということで。スポットメータも用意しないと。

露出計

 今年は、中判や大判をやろうということで、露出計を再チェック。いつも使うのは左のセコニックL-308B。1代目は荒崎の海に水没させてこれが2代め。首から紐でかけるのは危ない。そういえば、最初のニコンのデジカメも同様な状態で水没させてしまった。水から持ち上げたら、カメラの中から水が排出されたのには幻滅。少しも密閉されていなかった。いずれにせよ、セコニックの露出計の値は信頼できる。

 真ん中はコシナの露出計VCメーター。アナログだけど値はセコニックと変わらない。ベッサTやM6に内蔵しているのもこんな感じの露出計だ。普段は増設用のシューに付けて携帯して使っている。ハッセルのシューアダプタを今年2番目の購入品ということで買ったので、これからは、ハッセルにもつけることができる。あとハッセルの丸型のセレン式露出計も一応あるが、アナログ式で出番はない。

 左はゴッセンのデジシックス2。久しぶりに電池を入れてみた。EV値を測って、それから上に付いてるダイヤルで、絞りとスピードの組み合わせをアナログ的に読み取る仕組みだ。小型携帯性が良さそうで買って見たが、セコニックと比べると、入射式は同じ値だが、反射式が一段多めにでる。保守に出してみたが、仕様らしい。(他の個体も同じ) これには、補正機能が付いているので、それで一段落とせばよいのだが、そうすると今度は当然入射式が一段落ちることになる。ということで、これまで出番が無い。なので、これから買うのであれば、デジシックス2は選択肢から外した方が良い。

【2025/01/14 追記】受光角度を調べたらL308Bが40°(35mm判60mm相当)、デジシックス2が25°(35mm判100mm相当)でこれでも違いが出るようだ。持ちての若干の違いで値が変わるのは、この狭いことが関係あるのだろう。L308Bと比較したら入射式でも違いがあるので、とりあえずデジシックス2の表示を「2/3段落とす」ことで調整してみた。これで、入射、反射とも近い値がでるようになった。なお、コシナVCメーターの受光角は30°となっているが、値はL308Bと変わりない。いずれにしても比較する場合は、18%グレイの板とか同じ条件で計測する必要があるので、板をオーダーしてみた。
 デジシックス2は受光範囲が25°(35mm判100mm相当)と狭いこと、測定値との比較機能が付いていることから、デジシックス2は(広い)スポットメータみたいな使い方を想定しているみたい。基準値±2EVに入っているかのチェックができる。

寒い一日だったけど最後に大揺れ

21:30前に、生まれて最強ぐらいの大揺れだった。外のブロック塀を確認した。霧島市は震度4というけど、震度5に近いだろう。防災無線の警報がなったのも初めてだった。こんな機能ついていたのだ。

Fomapan400 試写感想まとめ

Fomapa400一通り試してみた感想。
 このフィルムの特徴はやはり「粒子」。透明感を求める撮影には向いていない。逆に、昭和的なレトロな白黒写真を求める人には最適かもしれない。特に街中のスナップには粒状感も効果的だろう。使うときには1/3~1段ISO設定を落として使うことが重要。(コントラストが落ちる分はY2フィルタで補正。)最初からISO400で撮って標準現像をすると、白は飛び、黒は落ちることになり、このフィルムに失望してしまうことになる。そういう意味でも昭和なフィルム。微粒子といわれるFomapan200でよいのではと考えられるが、粒子はあまり減らないようだ。
 現像液はD-96(1+1) (たぶんD-76も)では軟調な仕上がりなので、少し現像時間を伸ばしてみることが必要かもしれない。XT-3(1+1)やSPD(1+1)はほどほどの仕上がり。XT-3にこだわる必要はなく、SPDで十分だろう。(以上、現像時間11分@20℃での話) ロジナールでどうなるかも別途やってみる予定。
 30m缶の価格が、Fomapan400が9000円、Kentmere400が1万5千円、Delta400/HP5+が2万円前後の現状では、選択肢の一つとして重要だ。1本(36枚巻)あたり450円と1000円(Delta400/HP5+)の違い。特に現状24枚巻にしているので、300円/本ちょっとだ。これに現像液が50円ぐらいで、合計400円/本を切ることになる。

【追記 2025/01/18】現像時間はSPD(1+1)11分@20℃でやったが、とまる氏のように11分@22℃にすると白方向が伸び、コントラストが上がるかもしれない。Y2フィルターもシーンを限らず常用で良いだろう。いずれにせよ、Fomapan400はSPDで良いだろう。しかし、Fomapan400だけで撮っていると、粒子のない写真が物足りなくなるのが心配。

【夕暮れの国分平野の遠景。】

Canon New F-1 with nFD28mmF2 with Y2 Filter Fomapan400(ISO320) Fuji SPD(1+1) 11分 @ 20℃

Loweproのカメラバッグ

今年は中判や大判に力を入れたいと思っていて、背負う形のカメラバッグが要るなと考えていたら、今日偶然OffHouseにLoweproのカメラバッグが落ちていた。1/5ぐらいの値段で入手できた。今年は良いことありそう?

鳥インフル

 近年、鴨の飛来が増えてきています。過ごしやすいのでしょう。ここも飛行機の着陸コースなので、韓国同様なのですが、山の上の空港なので高度差があって、バードストライクの話は聞きません。

もうすぐ新年ということで現像液と定着液をつくる

 D-96の現像液が、残り1本分ぐらいしかなかったので、2.5L分(1Lタンク2個分)を作った。ついでに、定着液も捨てて、新しいものに入れ替えた。

 ようやく始めたデジタル化プロジェクト。全部で900本余りの内、終わったのはまだ200本あまりで約25%。2002年9月あたりまで、先は長い。来年もぼちぼちやらないと。そういえば、チクマのネガファイルが販売終了していてショック。

ヤフオクSMS認証導入

 1月下旬から順次導入するというメールが届いた。まぁこれでヤフオク卒業ということで、カメラの増殖がとまり、悪いことでもないようだ。しかし、『2013年10月6日以前に、Yahoo!オークションを利用したことがある。それ以前に質問、入札、出品を行ったことがあるYahoo! JAPAN IDでご利用の場合は、入札できます。』とかあるから、まだどうなるか分からない?

GT-X970スキャナのガラスの清掃(II)

 また汚れてきたので、約半年ぶりにガラスの清掃。
 そういえば、フィルムのデジタル化が全然進んでいない。
 スライド枠に入ったポジのスキャンが終わったところで安心して終了していた。

Rollei 35AF 予約開始&終了(9/12AM3時GMT) 

Rollei35AFのアクセスが多いと思ったら、日本円での予約も始まっていたようですね。明日9/12AM3時GMT締め切りなので、正午までということでしょうか。
なので、比較表を修正してみました。値段としては850Euroより頑張った値段をつけてきてますね。【追記(9/12):Rollei 35AF の外貨価格は、シルバー (799 ドル) とブラック (829 ドル)に値下げしたようですね】 Pentax17はリコーイメンジグストアで不定期に予約販売をしているようです。他の店の実勢はRollei35AFと同じ値段に収斂しているように見えます。しかし、仕様的には比較にならないので、今買おうと思う人は35AFの一択ですね。ただ旧Rollei35と比べると、見た目は同じですが、サイズは一周り大きいので、旧型と同じイメージを持つと違和感があるかもしれません。しかし逆に、ホールディングは良いかもしれません。小型のコンパクトカメラを所望であれば、旧型の中古(4万円前後)を買うのが良いと思います。

Rolle35AFもPentax17も、予約発売分の発送が終わった後に、本格的に市場にいつ出てくるのかが問題ですね。製造ラインは細そうなので。

オールドデジカメ オールドコンデジの流行り

 いまオールドデジカメ(発売が2008年以前,1000万画素できれば600万画素以下、CCDセンサ)で撮るのが若い世代で流行っているそうだ。スマホは高画質過ぎて肌荒れまで写るので、適当に低解像度の方がウケているようだ。スマホのレンズに顔の油脂を付けてぼかすのには驚いた。実際オールドコンデジを使う時には画質を300万画素ぐらいまで落とし、ISO感度を上げて画質をザラザラにしてレトロ感を出して使うのがコツのようだ。

 ちょっと前まではフィルムカメラの流行りがあったが、さすがにフイルム自体が値上がりしすぎて、デジカメに戻りつつあるということだろう。予算的には数千円から1万円ぐらい。今だと写ルンですで現像出すと、3本ぐらいで一万円に届くだろうから、それに比べてコスパは断然良い。でもこの流行りで、2,3千円だった中古デジカメの相場が2~3倍上がってしまったそうだ。コダックのハーフが売れているのも、このあたりの値ごろ感だからだろう。ペンタックス17を10万円出して買うのは、コアなフィルムカメラマニアだけということになるのでは。

 私の使ってるSONY DSC T-30(720画素)、GR Digital II(1000万画素)などもこの領域にギリ入ってしまう。
下の写真はDSC T-30で撮ったもの。発売は2006年。ニコンのデジカメを水没させてしまい、買い替えた。メモリがソニーのメモリーステックという今となっては特殊仕様。使っているのは1GBだけど、1枚3Mぐらいなので300枚以上撮れるので問題はない。あとバッテリや充電器などにも注意が必要なようだ。

  DSC T-30には、この写真のように”Vivid”モードというのが付いていて、それぞれの色が艶やかに盛れてしまう。ただ、これでは「鮮やかすぎるし、ありきたりでつまらない」部類に入ってしまうのだろう。一応ズームが付いているが、ほとんど使ったことはない。ただ、2年後にはGR Digital IIを買ってメインになった。