ローライA26始末記(前編)

A26は現在では販売されいない126というカセットタイプのフィルムを使うカメラ。
126フィルムを使う時点で「写ルンです」の部類に属するカメラで、ピントは目測。露出は自動。
このカメラを使うためには、カセットを分解して、フィルムを手巻きでセットするしか現在方法が無い。
幸い35mmフイルムのパーフォレーションの穴とは位置や数が違うが、フイルム幅は同じなので、そのまま使える。
しかし、35mmフイルムのパーフォレーションが画面に入ってしまうという欠点があるがこれは愛嬌。

1.カメラ本体の入手経過
 いずれもヤフオクで入手(3~5千円)したが1970年代発売のカメラなので問題のある個体が多い。
1)初号機
 ヤフオクで「動作未確認」の個体。⇒シャッター開かず使用不可。
2)2号機
 1号機に懲りたので「シャッターは切れます」の個体。⇒撮影可能の個体だった。
 しかし、ファインダーの曇りがひどかったので開けて清掃。
3)3号機になる予定の個体
 「シャッターは切れます」の個体。⇒シャッターを押すとかすかに音はするが、シャッター開かず。⇒返品
4)3号機
 「シャッターは切れます」の個体。⇒撮影可能の個体だった。3)より安かった割に状態は一番良い。なので、撮影可能な個体の確率は50%。A26の動作未確認は動かないと思った方がよい。

2.フィルム・カセットの製作
これもヤフオクでKoda ColorIIの使用済みのフィルムカートリッジを入手。126フィルムはカセットの遮光性を考慮して120フィルムの様に裏紙で巻かれている。しかし、フィルムカセットを分解する途中でカッターでこの紙を破いてしまった。裏紙があれば光もれにつよくなるが、紙がないと簡単に光がもれてしまう。裏紙を使わない場合は、フィルム巻からカメラへのセットまで暗袋のなかでやる必要がある。(裏紙があっても暗袋でやるほうが無難と思う) しかし、裏紙が無い分,24枚撮りなど簡単に巻ける。フィルムのASAはカセットの切り込みで読んでいるようなので、kodacolorII(ASA100)に合わせてFuji Acros(ASA100)を巻いた。

3.撮影結果
最初に標準現像時間で現像したらめちゃめちゃ濃ゆすぎた。ASA50相当の減感現像で、グレーが暗い被写体のカットはOKに。しかし晴れた白っぽいカットはまだ2段ぐらい濃い。確認のため2台目を入手したがともに同じ傾向なので、個体依存ではなく機種依存のようだ。明るい被写体はレッドフィルターとか通さないと行けない感じ。露出自動のカメラはこれが困る。他の方法としてはASA400のカセットを使うか化かすのがあるが、化かす方法は不明。ASA400のカセットは本体並みの値段がついているので、分解途中で壊した時のショックが大きそう。

4.後編の予定
A26にはコマ送りの確認のため、パーフォレーションの穴の位置を検出するピンがついているが、このピンを押さえたままでもシャッターは切れるのでパーフォレーションの穴無フィルム(たとえば120から切り出したしフィルム)がそのまま使えそうな気がするので試す予定。
ちなみにネット上ではヒットしない。

やはりA26の魅力は35mmフィルムで真四角写真が撮れるところにある。