

ついでに35mmフィルム用に、M型キャップにピンホールを付けたものを作成。サイズは0.2mm。焦点距離28mm程度なので、F140ぐらい。どんな感じか試し撮りしてみないと。シャッターが付いているので、感度が高いフィルムなら、数分の1秒の撮影も可能だ。
ついでに35mmフィルム用に、M型キャップにピンホールを付けたものを作成。サイズは0.2mm。焦点距離28mm程度なので、F140ぐらい。どんな感じか試し撮りしてみないと。シャッターが付いているので、感度が高いフィルムなら、数分の1秒の撮影も可能だ。
注文していた工作機械が中国から一週間で届いてしまったので、あわててハンズマンに材料買いに行った。日本針穴協会にある設計図を参考に、とりあえずここまで完成。ライズ用のピンホールが付けられるように、3つの穴をあけている。フィルムホルダーとほぼ同じ重さの300gぐらいにおさまりそう。
写真の右上は、接着した所を固定する治具。ハンズマンで一個300円程度。この材木、釘やネジでは割れてしまうので、ボンドで固定するしかない。でも結構強い接着力だ。
3Dプリンターで6×6のピンホールカメラが作れると、ちょっと手をいれるだけで、120フィルムから127フィルムやパーフォレーションなしの135フィルム(126用)の切り出し機も作れることになる。
ピンホールカメラを自作する場合、4×5のフィルムや印画紙用は、箱に穴をつければいいので案外簡単だ。問題は120のロールフィルムの場合だ。フィルムの巻き上げ機構がネックになってしまう。多くの場合、ホルガを改造するか、中判カメラのロールフィルムホールダーを利用することになる。
ホルガの場合は、基本は6×6の画角で、30mm程度の焦点距離になってしまう。6×6で画角を120°程度とるためには、20~25mm程度の焦点距離が必要だ。これを変えようとした場合は、内部をいじる必要が出てきて、結構大変な作業となる。そして、中判のフィルムホルダーで問題となるのはその重量。重量が1kgを超えてしまう。ホルガ改造品だと300gぐらいので大きな違いだ。
そこで、日本針穴協会で紹介されているのが3Dプリンターを使ったピンホールカメラの作成。ここでも問題となるのが巻き上げ機構だけど、ホルガの巻き上げトグルを再現すればよいわけだ。3Dプリンターの場合の問題は、設計図ができたとしても、プリント時間が外枠1品だけで10時間ぐらいかかるらしい。しかし、欲しい機能がついたカメラがすぐにできてしまうのは魅力的だ。また一度できてしまうと、改造もかんたんだ。価格も7万円程度で、木製のピンホールカメラを買うと思えばそんなに高くはない。
こちらはすでに8年まえの記事ですが、アップされているデータを用いた、3Dプリンターでのピンホールカメラの制作例が出ています。
とりあえずは、木工でできる、ライズ用の穴もついた4×5のピンホールカメラを作ってみる予定。しかし、のこではまっすぐ切れないので、木工用機械の到着待ち。
あるサイトに期限切れカラーフィルムの例としてほぼ白い写真があげてあった。しかし、単に薄いだけに思えたので、Silkypixで自動補正したら、若干緑にころんではいるけど、趣のある写真に戻った。期限切れカラーフィルムも結構使える場合もあるようだ。写真屋さんから変なのが上がってきても、諦めずに復元をトライしてみましょう。
現像店では標準現像&標準スキャンするだけなので、期限切れフィルムは薄く仕上がってきます。なので、レタッチソフトでの修正が必須のようです。また、期限切れフィルムを使う時の撮影のポイントは「逆光をさける」ことです。影の部分は補正が良く効かず、色がぐずんだり、ノイズが出たりします。期限切れフィルムでは増感などのノイズが出やすいことも避けたほうがよいと思います。
ただし、感度は低下しているので、1段/10年ぐらいのISO設定が必要なようです。例えば20年前のISO100のフィルムはISO25の設定で撮影ということのようです。ただし、大切な撮影に使うのはやめましょう。
ピンホールカメラでは、光がセンターを中心に、距離の2乗に比例して届かない。一般のカメラでは、35mm用のレンズであれば、そのイメージサークル内では、光が同じ強さで届くようにレンズで補正してある。
なのでピンホールカメラで撮った写真をレタッチソフトで暗くしようとした場合、全体が一様に減光されるので、周辺部が先に暗くなり、トンネル効果が現れることになる。
光量が周辺で低下する他の原因としてピンホール膜の厚みがあるようである。この場合、使用する板の厚みが直径の1/20以下であれば影響はすくないようである。使用している銅箔の厚さは0.01mmなので、0.2mm程度の穴であれば銅箔の厚みによる問題はないことになる。
サイズが179×123×58Hmmで、”ふたをはずせば”4×5のフィルムホルダーのサイズとほぼ同じ(フィルムホルダーが若干大きい)。フィルムホルダーの固定の仕方を考えれば、すぐに焦点距離50mmぐらいの4×5のピンホールカメラになりそうな感じ。手持のものが白色なので、黒を買ってみないと。
プラ板でフィルムホルダーの回りを囲い固定して、フエルトで遮光すれば簡単にできそうな感じではある。基本は、日中フイルムホルダーが交換できないと意味がない。重さはフィルムホルダを含めて300gに収まる。あと三脚ネジを接着すれば使えそう。内側もフエルトを貼ったほうがよいかもしれない。50mmだと0.25mm(F200)のピンホールでピッタリだ。
とりあえずは印画紙で使ってみれば、使えるかどうかわかるだろう。
【追記】結局この黒の容器見つからず断念。
昔は、デジタルカメラVSフィルムカメラとか言われていたけど、デジタルカメラがスマホにその座を奪われた現在、 実態はスマホvsフィルムカメラなのではないだろうか? フィルムカメラに流れているのは、デジタルカメラユーザではなく、スマホユーザなのだろう。
最適なピンホールのサイズは焦点距離により変わり、Root(焦点距離)x0.036とされている。しかし、実験結果を見るとそのピークは尖ったピークではなく、滑らかなピークのようだ。なので、0.3mm程度のサイズの穴の時、±0.05mm程度の変化では解像度はほぼおなじのようだ。
例えば焦点距離40mmではZeroimageのZero6x9は0.18mm、Onduの6×9は0.25mmを選択している。
最適サイズはRoot(40)x0.036=0.228mmで、±0.05mmでは0.178~0.278mmとなり両機種ともに許容範囲となる。したがって、2機種は同様の解像度ということになる。このことからも、当初考えていた0.18mmのピンホールを0.25mmに張り替える必要は無いわけだ。ただし、F値は0.25mmがF160で、0.18mmのF222より有利だ。
したがって、ピンホールを自作する場合にも0.05mmステップの単位に合わせて作れば問題無いことになる。
最近使っているのが下の露出時間のあんちょこ。これはZero2000(F138)でケントメア100の場合。真中の列がフィルター無し、右の列がY2フィルターの場合(ISO50で計算)。F=150ぐらいでは晴れた日は1秒前後なので、Y2フィルターを入れたほうが2~3秒となり誤差も少なくなる。また、1秒以下だと露出時間をコントロールできない。Ev=10以下だと、分単位の撮影時間となるので、Y2フィルターは外すことになる。
例えば、EV=10ぐらいだと、計算値では19秒だけど、フィルムの特性から40秒の露光が必要。イエローフィルターをつけていると、計算値は倍の19秒の37秒だけど、フイルム特性の補正から95秒の露光が必要となる。単純に40秒の倍にはならない。
具体的な使い方は、まずコンデジ(GR digital II)のISO100固定で同じ方向を撮影し、F値とシャッタースピードから、右の欄のシャッター時間が得られる。Ev値も確認できるので、間違えることはない。GR digital IIは設定で、256分割、中央、スポット測光とか選べるが、基本は分割平均測光だ。コンデジの焦点距離は28mmなので、画角で2/3程度はカバーしていることになる、周辺部はどうせ減光するからあまり関係ないようだ。これまでのピンホールの撮影で露出を外したことはない。逆に測光角が狭い露出計だと、向ける方向で値が違うので、20mm以下の超広角撮影では迷ってしまうだろう。
夕方まだ明るくてもEv値が思ったより小さいことがある。これは瞳孔が開いているためだろう。特に夕方は、人間の感覚は誤差が大きいのであてにならない。
【追記 2025/01/22】Y2フィルターだと1/3段しか減光しないので、ここで一段減光するのはYA2(オレンジ)フィルターの場合。
日本針穴写真協会の3Dプリンターで作ったピンホールカメラの紹介動画。最後の方に120°程度を基本に作っているという言及があります。