防湿庫で眠る4×5のレンズたち

 4×5の標準レンズは150mm(35mm版44mm位?) 、120mm(35mm相当)(2本)、望遠側は300mm(85mm相当)、広角側は90mm(35mm相当)。それと日本の4×5ではお決まりのスーパーアンギュロン65mm F8(20mm相当)。 それと、なんでか207mm(60mm相当)があり合計で7本。

 スーパーアンギュロン65mm F8は日本では伝説がいろいろあって、このレンズのためだけにまだ4×5を手放さない人もいるようだ。人気のレンズだが、もともと高価なレンズではなく、今はヤフオクで3万円前後で程度のよさそうなのが買える。eBayで買った時は中版用のボードに載ってたものを、4×5の#00のボードへ載せ替えてもらった。へこみボードに付けるのが普通のようだけど、平らなボードではピント調整が効かない付けねのレールに載せたままならぎりぎりピントは来る。最初ピント調整ができる前のレールに載せたのでピントが来なくてあせった。へこみボードだとフィルムの位置を、うしろにずらす必要があるようだ。いずれにせよ、ピント合わせはスムーズではない。もともとは中版用のレンズで、イメージサークルはどうにか4×5の範囲をカバーしているようだ。たぶんアオリはできないだろうけど、広角の風景で使うには問題ない。ハッセルのSWCのイメージ。多分65mmはパンフォーカスでスナップできるだろう。このレンズを4×5のボードに載せてくれた相模原の「ムサシ」も今は閉店したようだ。フィルムも買い増したことだし、そろそろ4×5も再開か?

 このレンズを買った(2004/06)のは渡辺さとるさんのwebの影響だ。このレンズの話は、「旅するカメラ2」(2004/08)に載って有名になったが、それを知ったのは、本が出る前に、暇にまかせてネットを回ってた頃のWEBのコラムでだ。その頃はeBayへも手を伸ばして買っていた。

リンホフスーパーテクニカ(4×5)の使い方

 これまで適当に使っていたけど、良い説明ビデオがあった。 特に5分目あたりのレンズ装着部分を引っ張り出すところは指摘されている悪い例だった。

 距離計がつているという話もあるけど、なんのことかよくわからなかったが、この動画を見て初めて向かって左の2つの穴が距離計であることを認識。レンズに合ったカムが必要とのことだけど、私のものには150mm用がセットされていた。90mm用のカムもついてきたような気がするが行方不明。いずれにせよ、レール上でスタートの位置を目盛の∞に合わせると、2重像が合う点が距離に応じて変わっているのがわかった。一応レールの脇に距離の目盛版がある。この機能があると、いちいちスクリーンでピント合わせをする必要がない。150mmのレンズだけだけど。これでパンフォーカスにしなくても、スナップショットも可能なわけだ。この機能で4×5のレンジファインダーのカメラになるわけだ。120のロールフォルダー(67)を使えば、普通に10枚連続して撮れることになる。